第一章 ブタと厨二病
隣町へ向かっている途中、向こうから誰かがやってくる。それはオークの姿をした魔物ブタンクだ。ちなみにブタンクの毛皮は高値で売れるっておじいちゃんが言ってた。
『ブタンクは素早さが低いから距離を取ればすぐに倒せるぞい』おじいちゃんから教えてもらった。おじいちゃんには戦闘を教えてもらっている途中にここら辺の魔物については大体教えてもらっている。
「とりあえず距離をとってから攻撃を与えよう。」
僕は伝説の(自称)木刀を取り出した。
だから僕はバックステップをして距離を取ろうとした。しかし僕がバックステップなんてカッコイイことができるはずがない。
「代わりに回り込んで攻撃を与えよう。」
僕はブタンクが『グォー』とそこら辺の魔物が言いそうな唸り声で走ってきた。
だから僕はブタンクの背後に回り込んだ。
そして攻撃を与えた。ブタンクは攻撃が高い割には防御が低い。ブタンクは怯んで動けなくなった。そんタイミングに僕は攻撃を連続で与え無事、ブタンクを倒すことができた。
隣町は沢山の魔物や人々がいた。この町では魔物と人が共存しているらしい。
町にはドラゴンやスライムの他にニワトリなどの動物なども生息していた。
町の端には変な形をした機械が置いてあった。
近くにいたドラゴンにパンはどこで売っているのかを聞いてみた。
「オレはドライス!『魔界』からきたドラゴンだ!」
『魔界』はよくわからないからそんなことは置いて、
「ねぇドライス、パンってどこに売っている?」
「え?パン?」
ドライスはちょっと戸惑ったがそのまま教えてくれた。
「ここから、北東に行けばあるぜ!」
「ありがとう。」
僕がそう言うと、
「え?もう会話終わり?」
「そうだけど?」
逆に何を話せばいいのか分からなかったので、そのままパンを買いに行った。
店にはパン屋の他に道具屋、武器屋、防具屋、宿屋などが並んでいた。何でパンだけ個別で売るために店を立てているんだろう。
パン屋へ入ると少しぽっちゃりとした、店主がやってきた。
「いらっしゃい!何をお買いに来ましたか?」
「パンは今、何が売っていますか?」
「今残ってるのは、食パンに長いパン、あとは丸いパンがあるぜ。」
店主が言っていたパンがそのまま店に並んでいた。
おじいちゃんが一番好きなパンはジャムパン。しかし、ジャムパンはとても人気で開店してすぐになくなってしまう。
僕はふと店に並んでいるジャムのビンが置いてあることに気づいたので、
「すみません。これは何ですか?」
と聞いてみた。すると
「こいつは最近発売したジャムビンだ。丸いパンを買って塗ればいつでもジャムパンが食べられるっていうこの店限定の商品さ。」
と親切に教えてくれた。だから僕はジャムビンを一つと丸いパンを10個買った。家から隣町は少し距離があるので多めに買っておいた。
パンは無事買うことができたけど帰る前に少し隣町を探検しようと思った。
隣町には普通の民家だけではなく古い建物や大きな滝、途轍もなく高い塔などがあった。
夕方になったのでそろそろ帰ることにした。
帰りに再びブタンクに出会ったが、隣町へ行く時で戦ったので行く時より早くブタンクを倒すことができた。
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