第70話 議論_チームC
「じゃあ始めましょう。お題は『ながらスマホを無くすには』ということだけど、まず『ながらスマホ』の何がいけないのかを話した方が良いと思うけど、鰻渕さんと柳田くんはどう思う?」
「僕はみんなスマホを見すぎ触りすぎだと思うね。何をしててもスマホに意識が向くのは良くない傾向だと感じるよ。『ながらスマホ』に限らずスマホを触る機会を減らすべきだと考えているよ。」
「私はこんな身体だから、スマホがないと不便でいつも触っちゃってるかもしれ、ない。スマホも良いところもあるし悪いところもあるから、全部が全部悪いわけじゃないと思、う。」
「なるほどね。『ながらスマホ』を無くすにはスマホ自体を見る機会を減らすべきだというのもそうだし、そもそもスマホを見ることが全て悪いわけじゃないこともそうだね。私もスマホを見ること、使うこと自体は悪いことじゃないと思う。」
「確かに現代の技術の進歩にはスマートフォンは欠かせなくなっているのは確かだ。僕も全く使わないのは不便だと感じているよ。映画やテーマパークのチケットもスマホがないと不便だし、今は飲食店のスマホでの注文も多くなってるしな。」
「じゃあスマホを見る事自体は悪くないとして、『ながらスマホ』の何が問題なのかを考えるべきね。特に言われているのが歩き『ながらスマホ』かな。他にも飲食店での食べ『ながらスマホ』も良くテレビで報道されてるわ。」
「あとは運転し『ながらスマホ』もだな。」
「そうね、これらの共通点は、人に迷惑がかかってることかな。」
「砂糖元さん、ちょっと良いかな?スマホじゃないけど、最近は外で音楽を聴いている人が多いって思うの。それで自分の世界に入っちゃうというか、家の中と同じような感じになっちゃって、外のいわゆる公共の場とプライベートな空間の境目が曖昧になっちゃってる感じがする。公共の場にそれぞれのプライベートな空間が生まれて、その空間同士がぶつかってるのが問題なのかなって。公共の場なんだから周りへの配慮が必要だと思、う。」
「そうね、確かに家で歩き『ながらスマホ』や食べ『ながらスマホ』は周りに迷惑はかけてないよね。公共の場での『ながらスマホ』が問題で無くした方が良いってことね。それでもプライベートでの『ながらスマホ』が日常化していたら、公共の場でもやってしまうことはあるかもしれないから、原因のひとつではあると思う。ただ他にも要因はありそうね。」
「あとはマナーの延長線にある問題である点もなかなか減らない原因であると僕は考える。車の運転は事故に直結するものであり、それは厳罰の対象になっているよね。だが歩き『ながらスマホ』や食べ『ながらスマホ』はマナーの側面もあり、迷惑はかけても罰せられるまでではない。そこが難しい問題ではあると思う。」
「確かに『ながらスマホ』自体を抑えようっていう個人の努力の他に、法律みたいな公の整備やちからって言うのも必要になってくるわね。『ながらスマホ』を無くすには一つの解決策はなく、幾つもの要因があるということね。」
「問題はスマホとの向き合い方の問題も絡んでくる話だと思う。スマホを使った方が良い場面と使わない方が良い場面もある。スマホの登場でコミュニケーションが大きく変わって良い影響もあれば悪い影響もある。スマホが悪いわけでもないし、『ながらスマホ』全てが悪いわけでもない。」
「これは結論を出すのが難しいお題ね。個人の問題と整備の問題。多角的に解決すべき問題ということ。とりあえずいくつか考えられる解決策を出してまとめましょう。」
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