第69話 議論_チームF

「じゃあ始めるよ。お題は『ながらスマホを無くすには』ね。まずは『ながらスマホ』をしちゃう原因から考えてみる?」

「これは体験談を聞いてから考えてみた方が良いんじゃないか?俺も鯨谷もそんなにスマホ見ないから、健司の意見が聞きたいな。なんでスマホ見ちゃうと思う?」


「うーん、もう癖になってるっていうか、とりあえず朝起きたらまずスマホ見るし、暇になったらすぐ見るだろ?逆にもうスマホ見てないと落ち着かないって言うか変っていうか。」

「なるほど。もう習慣になってるからということか。ということは普段からスマホを見ないようにすることが、『ながらスマホ』を無くす解決策になるということか?」


「桃田君、ちょっといい?『ながらスマホ』って全てが悪いってことじゃないと思うんだよね。例えばエアロバイク漕ぎ『ながらスマホ』は別に他の人に迷惑かけてないし、ドラマ見『ながらスマホ』も迷惑はかけてない。要は他人に迷惑がかかる『ながらスマホ』を無くすことを考えた方が良いと思う。さっきの普段からスマホを見ないようにするって言うのは、全部の『ながらスマホ』を無くすってことになっちゃうじゃない?」


「なるほど、じゃあどんな『ながらスマホ』が無くすべき『ながらスマホ』なのかを考えてみるか。」

「まず始めに思いつくのは歩き『ながらスマホ』。あとはラーメン屋さんとかの食べ『ながらスマホ』。友達と話し『ながらスマホ』も私は良くないと思う。」

「最近多くなってる、自動車とか自転車を運転し『ながらスマホ』もあるな。どれも他人に迷惑がかかることだな。逆に釣りし『ながらスマホ』とかスクワットし『ながらスマホ』とかは周りに迷惑はかけてない。他に何かあるか?」


「『ながらスマホ』って言えばさ、俺この前鈴馬駅のトイレで、トイレし『ながらスマホ』してるの見たんだよ、あり得なくね?」

「え?そんなの普通じゃない?」

「いやいや、座り『ながらスマホ』じゃなくて、立ち『ながらスマホ』してたんだよ!」

「なるほど、確かに俺も何度か見たことある。」

「だから最近下に零れてるのとか良く見るのか。放尿に集中しろって話だよな。片手で持っても狙いが定まらないだろう。」


「そこまでして見たいものってなんだろうな。それに片手だとしまう時に引っかかっちゃう」

「ねぇ、その話もう止めてくれる?男子しか分からない話されても困るんですけど。」

「すまん、つい盛り上がっちゃって。」

「トイレって言ったらさ、良く張り紙で『大量のトイレットペーパーを流さないでください』って書いてあったりするだろ?あれってどんくらいが大量になるんだ?俺時々多くなっちゃってドキドキすることあるんだよな。」


「あ、それ私知ってる。でも10mくらいなら大丈夫みたい。」

「10mってどんくらいだ?」

「トイレっとペーパーの種類にもよると思うけど、ミシン目1つで20cmくらいだから50個分?」

「そんなに大量でも大丈夫なのか、ちょっと安心したけど、そんなに流す人いるのか?」


「あ、俺潔癖症の人が大量にトイレットペーパー使うって聞いたことある。水が跳ねないように便器の中にトイレットペーパー敷いて、普通に拭いた後にウォシュレットして、さらに拭くからすごい使うって。」

「あ、俺一回隣の個室の人がものすごい勢いでトイレットペーパー回してて、あまりにもうるさいから壁叩きそうになったことあるけど、あの人も潔癖症だったのかな。」

「あたしウォシュレットの方が汚そうで使いたくないなぁ。潔癖症の人って要は気になるか気にならないかの話なのかな。」


「俺は全然潔癖症でもなんでもないんだけどさ、臭いがダメで最近消臭様にトイレ拭き使ったりしてるんだけどさ、拭いてると意外と汚いんだよな。潔癖症は気づくか気づかないかもありそうだな。」

「あとトイレって言ったらさ、」

「トイレトークどんだけあるのよ!」


「さぁ、そろそろ時間だからまとめに入れよ~。」

「もうそんな時間!?えっとまとめって、どんな話してたっけ?」

「潔癖症は気づくか気づかないかの問題ってこと?」

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