万年筆

真っ白な手紙に藍色の気持ちを込めて

【あの時は、純粋だった】


そう、綴った、


浅はかさも、考えも

無垢な自分も。


全て、自らの生き方なんだって


心まで澄んでいる


梅雨が明け、真夏の太陽のした

純白な巡り合わせのさなかで

透き通るような【恋】と【燃えるような愛】を

今年このままでは終わらせない


夏風に吹かれて

蝉が鳴く


うっすらした蒼い空の下

全ての人生を注ぎ込む


本当に求める、無償の愛を届けたい


キミを泣かせてしまった夜が霞むような

次の恋に花咲かせ


未来に映る貴方だけは

絶対に困らせたりはしない

戸惑わせたりしない


夏花火、散るさまを

一生の思い出にして己を与え込む


葉月の空、雲は少しもない


今宵貴方だけを探して

次のエピソードに

時間をかけて本物にする


少し離れるだけで

憂いを感じる程、貴方の傍にいたい


ボクはこのままでは終われない


生涯を貫いて

一緒に景色を眺めていたい

そんな貴方を


少しの邪念もなく伝え続ける


神社に向かう、ボクと貴方

真の愛をお賽銭に込めて

2人の紡ぎだした時間を

本物にしていくんだ


駅のホームで

30秒見つめ合う


時間が永遠のように

運命紡ぎだす


サヨナラは明日の空に続く



そう、ボクは今年の夏、

飾らない永遠を誓う…。

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