虚像の幸せ

日々、かさねていく中で

むなしく思えたもの


それは、偽りがつくった

景色や色


なんでもかんでも

カテゴリーに置きかえて


楽しいだなんて、間違っている


1人になって7年


幾つも正義をかかえて

生きてきたけど


真っ当していたには程とおい


目が悪いわけでもないのに

電子パネルをにらむ


うれしさは、かなしみに

いかりは、にくしみに


綴れば綴るほど

化けの皮が剝がれる


いのち、と同じで

であいには、別れ際がある


ひどい…自分で自分を

こわしていく


もう、だれも

繋いでくれる手はないのに


自らは救いの手をそらに求める


がまんすることを次第にふやして

いきていることに拒むことを許さず


今日もだれかが

旅立ち、産まれている


【純粋ね…】

そんなに出来た人間じゃない


関わることを怖がり

手に入れた物に嫌悪して


すなわち、何年経っても

こどもと呼ばれる


悲観しているわけじゃない

肯定してくれる、だれかが欲しいわけでもない


足りないものを人工的につくってしまった


ふがいなさ、いきどおり


なにもかも含めてボクなんだって

気付いてくれるひとはいるのかな


また1人消えていく

また1人になっていく


ボクが創造した、虚像の幸せ…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る