第3章 少子化問題解決
キャンサー・ベイビー第一号が誕生して以来、予想通り細胞レベル同様に、個体の増殖(つまり人口増)は速かった。短期間でたくさんの子が誕生していった。妊娠から出産までは僅か二十四時間。母体への負担は大きく軽減された。金曜にセックスして土日に出産するウイークエンド・ベイビーが通常となり、産休は不要となった。女性のキャリアへの障害も解消した。週末に旅行して遺伝子をばらまく男も、それを受け取る女もやはり現れた。結果、長年の懸案だった少子化問題はあっという間に解消した。それどころか、人口増に転じ、むしろ人口爆発が心配されはじめていた。多産不死だから当然の結果ではあった。
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