第7話 笑って欲しい

スオウ「アタシの種族は...キミと同じカビン。」

「そ、そうだったんだ...。でも、カビン特有の花?が無いような...」

スオウ「!、良いトコに気付いちゃったねぇ〜。」

そう言うとスオウさんは、服の袖を捲りあげて

右腕を突き出した。

「ぁ...花、綺麗...。」

スオウのちょうど服に隠れて見えない部分、

手首から肘にかけて、ピンク色の小さな花が

咲いていた。

スオウ「!!そ、そうかなぁ〜?あんまり褒めすぎるとアタシ照れちゃうんだけど〜?」

「...ふふっ」

スオウ「!!!あっ、やっと笑ってくれたぁ〜」

「!ご、ごめん。気遣わせちゃって...」

スオウ「ぜ〜んぜん。アタシが笑って欲しかっただけだから...気にしないで良いよ〜?」

「...ありがとう。ちょっと元気出たかも」

スオウ「!そっか。...ってか、名前!!!キミの名前決めるっていう話だったじゃん!完全に忘れてた...」

「えっと...私のこの花から名前を付けるって話じゃなかったかな...?」

スオウ「そうそう!!えっと...たぶんそれキクだと思うから...「キク」は、そのまんま過ぎるかぁ〜

う〜ん、オレンジ色だし...ミカン?いやいや...さすがにダメだよなぁ〜...」

「...別に思い出すまでの名前だし、そんなにしっかりしたものじゃなくてm」

スオウ「よし、決めた!!!今この瞬間からキミの名前は_____」

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