第6話この世界のこと

スオウ「そう!!この世界はね、アタシたちにとって

す〜んごく生きづらい世界なんだよねぇ〜...」

「??...、どういう事?」

スオウ「えっと...まず大前提として、生き物は大体3つの種族に分けられるんだけど、1つ目が

「ニンゲン」。1番数が多くて、全体的に知能が高い個体が多い傾向にあるよ。で、1番体が弱い種族でもある...らしいね。んで、2つ目が「カビン」。知能も姿もニンゲンとほとんど同じ。

でも、体のどこかに必ずハナが咲くんだ。

それが1番簡単なニンゲンとの見分け方。あ、

あとカビンは再生能力が3つの種族の中でダントツで高いんだぁ〜。で、最後3つ目...「ムシ」。これが1番危険なヤツらだよ...。アイツらの主食はアタシたちカビン。で、見た目も翅とか触角が付いてて...うぇぇ、思い出しただけでも嫌気がさしてきたぁ...。と、まぁこんな感じかな...?」

「な、なるほど...?ぇと、じゃあ私はたぶんそのカビンっていう種族なんだ...」

スオウ「たぶんっていうか、十中八九カビンだろうねぇ〜。ほら、その証拠にアタシが扉で殴っちゃったトコ...もう治ってるでしょ?」

「え...?」

そんな事ある訳無いと思いながらも、あの鏡の前へと急ぐ

バッ ペタペタペタペタ

「...う、そ?こんなに早く治るわけ...」

痣が出来るんじゃないか、と思うぐらいには

強烈なスオウさんの扉アタックを受けたはずの私のおでこには、傷一つ残っていなかった。

スオウ「まぁまぁ...アタシも初めてこの世界のこと

知った時は信じられなかったけど〜...さすがに

自分の体がソレを証明してたら信じざるを得ないよねぇ〜」

「ぇ、自分の体が...?って事はスオウさんも...」

スオウ「んぇ?そういや、言って無かったかぁ...。

アタシの種族は_____」




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