第3話 お医者さんのドッキリ
「レントゲンを見れば一目瞭然なんですが、あなたには胸骨がありません」
「そうだったんですか……」
「その感じだと、なくなった理由とかも心当たりはなさそうですね」
「はい……」
「それと、胸骨がなくなったせいで、肋骨が左右一セットで固結びになってしまっています」
「そうですか……」
「なので、人骨溶解剤を少し投与して柔らかくし、解く手術をしなければなりません」
「それは、どれくらいの確率で成功するんでしょうか?」
「安心してください。失敗することはありません。それとその時、胸骨の代わりになるものとして、ビーチサンダルを入れるのですが、左右どちらにしますか?」
「じゃあ、右で……」
「権属さん……。医者の言うことだからって、もうちょっと疑おう?」
「わかりました……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます