第20話 次のダンジョンは?
後日、私はアサカ先輩と将棋をした!
将棋同好会なので当たり前と言えば当たり前のお楽しみね。
が、しかし……
「負けたああああああああああああ!?」
「あらあら、ありがとうねえ、あゆみちゃん」
「い、いえ、ありがとうございました」
負けて取り乱した私とは反対にアサカ先輩はとても落ち着いている。
トウヤに視線を配ると、「アサカ先輩は俺よりずっと強いぞ」と教えてくれた。
ええ……私これでもアマチュア3段なんですけど?
その私に互角以上に戦えるトウヤと、私やトウヤよりずっと強いアサカ先輩。
ちょっとこの同好会、レベル高すぎない? ダンジョン攻略と関係ないけどさ。
「主様よ、上には上がいるものだ。卑屈になってもいけないが、考えすぎは気の毒だぞ」
うーむと悩む私にレッドちゃんが人生の教えをさずけてくれた。
それもそうだねえ、将棋は趣味として割り切って、ダンジョン攻略の方を本腰入れてがんばりましょうか。それがいいよね、うんうん。
「いぇい、いぇい☆彡 あゆみ殿が前向きになってくれて、わたくしうれしいですぞ」
「フェータンにも迷惑をかけたよねえ……その節はありがとうね」
「いえいえ、わたくしめ。あゆみ殿のお友達ですからな。当然のことです」
フェータンはニコニコしている。そして彼女はまた、言うのだ。
「次はみんなで海に行きませんかな? 海底ダンジョンを探索しましょうぞ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます