第19話 契約
「子竜ちゃんがしゃべった! しかもちょっと偉そう! かわえ~」
「なんじの願い、聞き届けたり。契約を結びたいのだろう? はやくしろ」
赤いドラゴンちゃん、レッドドラゴンちゃんが私を催促する。
いやあ、もう! よろこんで契約させていただきます!
マルチ商法だったとしても悔いはない! 可愛いは正義!
「で? どうやればいいの? 教えてトウヤ!」
「……いやま、ふつうにモンスターに触れて、意識を集中すればいいぞ」
「こんなふうに?」
私はレッドドラゴンちゃんに触れて、意識を集中する。
契約、契約……レッドドラゴンちゃんの声が聞こえる。
「契約は結ばれた。わが名は【レッド】。いかなる危険からも、なんじの身を守ると約束しよう。ちなみにレベルは50だ。くれぐれもワシに無理をさせぬように」
「きゃ~、ありがとうございます! レッドちゃん! これからよろしく!」
「うむ、よろしく。見目麗しいおなごは嫌いではない。ともに茶でも飲もうではないか」
ほめられちゃったよ~、見目麗しいって私のこと? 照れるな~
レッドちゃんを抱きかかえてアサカさんに近寄ると、アサカさんは「あらまあ」とにこにこしてくれた。どうだ、可愛かろう。私のパートナーだ!
「やったよフェータン! 新しいパートナーができたよ!」
「いぇい、いぇい☆彡 わたくしめもうれしいですな。仲間が増えれば、それだけ毎日が楽しくなりますぞ」
すばらしい縁を得て、私は初のダンジョン探索を終える。レッドドラゴン、ゲットだぜ!
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