愛と慈悲の手

古 散太

愛と慈悲の手

救われない魂などどこにもない

すべてはかならず救われるのに

差し伸べられた愛と慈悲の手を

つかもうとしない人がいるだけ

つかもうとしないから苦しんで

やっぱり愛と慈悲の手を求める

でもそのときはすでに手遅れで

それでも愛と慈悲の手を求めて

誰彼かまわず迷惑をかけている


天国とは自らが創造するもので

誰かが用意してくれるものでも

どこかで待ってるものでもない

そんなものはこの世の妄想だけ

天国も地獄も自ら創造するもの

どんな人生でどんな生きかたか

自分の頭の中に残っているもの

それが肉体を捨てたとき現れる

あの世って帰るところなんだよ


だからもっとこの世のすべてに

愛を贈って愛をもらって生きる

そんな価値観で生きていくんだ

目に見えるものはすべてが幻想

この世はすべてが一過性のもの

吹き抜けていく風と同じだから

本当に実在しているのはいつも

今ここに存在している自分の愛

よく見てみるときっとわかるよ

愛より価値あるものがないこと

愛と慈悲の手は君が持っている

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愛と慈悲の手 古 散太 @santafull

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