第14話 『きらめきステーション』 その7


 『天国にしてみれば、夢空間の住人を、みんな地獄に取られたら、面白くないだろ?』


 『そら、まあ。そうですね。』


 『いいかい。宇宙を作ったのがなんであれ、また、なんでもない一種の偶然だったにせよだ、一定の法則があることは間違いない。だから、宇宙にあるならば、天国も地獄もその法則に従うはずだろ。だから、天国に行くにも地獄に行くにも、光速を超えては、移動できないはずだろ。』


 『はあ。なるほど。アインシュタインさまに叱られますな。』


 『しかし、天国は、地獄との対抗上、光速を越える移動手段を開発する必要に迫られたんだ。それで開発したのが、‘’夢‘’、だ。』


 『はあ………‘’夢‘’、ですか。』


 『さよう。‘’夢‘’は、物理的な移動の制約に捕らわれない。まったくな。』


 『はあ。分かるような、分からないような。』


 『いいさ。しかし、悪魔連合だって黙ってみてはいない。そいつを利用しようとする。それで‘’夢‘’の中の犯罪とかが発生するのだ。やましんも‘’ぷろねたりあーさん‘’、とか、書いているだろ。』


 『それは、まあ、オカルト映画みたいな。』


 『映画が、‘’夢‘’みたいなのさ。』


 『なるほど。』



    💤🎠💤


 


 

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