第12話 『きらめきステーション』 その5


 ずぼぼぼぼっ❗


 と、ぼくたち3人は、柔らかい地面に落ちたようだったのです。


 『あっ。おちびと現る!』


 という声が聞こえました。


 そこは、薄暗いというよりは、もうちょい、暗いなあ、というあたりの暗さで、よくは判らないのですが、それなりの人が、たぶん、人が居るようでした。


 が、なんと、壁にはテレビ画面があり、どうやら地上を撮しているようです。


 それは、空間に浮いた大きな駅でした。


 ✨『きらめきステーション』✨


 と、ほんとに、きらきら輝く駅名が描かれていました。


 『なんとお。まてよ、では、ぼくたちは、何処に落ちたんだ?』


 すると、回りから回答がきたのです。


 『それは、あんたさん。もちろん、空間の下ですぞな。』


 『そうそう。ま、と言うよりは、空間の合間、ですな。』


 『合間だと、上下が曖昧・・になりますぞ。』


 『あまりちがわないぞなもし。』


 『あの、この穴の上では、何が起こっているのですか?』


 ぼくは、尋ねました。


 『それは、もう、あんたさん、地獄連合が、夢世界の破壊を実行して居るわけぞなもしな。』


 『そうそう。しかし、もすこし正確に言うと、第二地獄と第四地獄と、さらに、第五地獄が、共同作戦に出たのです。しかも、天国共和国が、かつて使ってはならないと決めた、‘’夢破壊超光子爆弾‘’』を使うと宣言してです。あな、おとろしや。』


 『あの、それが爆発すると、何が起きるのですか?』


 『そりゃあんたさん、夢の世界は、そらもう、沢山の駅を中心にして、で、構成されますのでぞな。全体は銀河宇宙規模で広がるのずらが、そいつを、この爆弾を使うと、一発で破壊できる。』


 『破壊したらどうなりますか?』


 『その駅の領域の夢を見ていた生き物もろとも、消滅します。』


 『ぼくが、ここに落ちなかったら?』


 『消滅しますな。あ、あ、来た❗ 来た❗』


 駅の遥かに上方(たぶん)あたりで、猛烈な光の玉が、炸裂したのです。


      🔆











 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る