第9話 『きらめきステーション』 その2


 そこは、やましんステーションの待ち合いとそっくりでした。


 キオスクのおばさまも、同じ人だと思われたのです。


 『こんにちは。あなたさま、やましんステーションにいませんでしたか?』


 『ああ。はい。はい。半日はやましんステーション。あと半日は、きらめきステーション、ほか。となっております。』


 『ぶっ。ほかってあるのですか?』


 『はいー。人手不足なんで、あちこちに行かされます。なににしますか?』


 『では、あんぱん。』


 『はい。あんぱん。ここのあんぱんは、きらめきあんぱんといって、沿線でも有名です。ガム一個おみやげです。きらめきガム。』


 たしかに、包装はちがうけれども、なかみのあんぱんは、あまり違わないような。


 ついでに、牛乳パックとお茶のペットボトルも買いました。


 『鉄道当局から、サービスするよう指示がきました。』


 『なんとお!』


 むこうのほうで、さっきの駅員さんが、オッケー🙆マークを出しているのです。


 まあ、あんな攻撃を受けて、そらから転落したのだから、多少の保証はあってしかるべきだろう。


 しかし、あの、疫病神みたいなおじさんが、また、現れたのには、まさしく、びっくりしたのでした。



      🥯












 か

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