第4章 神永未羅の場合 第53節 ニヒルな王子さまっ♥
「おい兄貴、負けちゃったのかよ!」
プレハブ小屋の入り口に、
白鞘って、
空いた左手は上着のポケットに。
アゴを引いて立ち、目は上目使い。
心持ち足を開く。
ポージング、カンペキ。
男は
こっちの方には心が動いた。
ルスヴン「
見て分かるくらい、ルスヴンはイラッとしてた。
エリザベート様「ああ、良い良い。こういう所が、いかにも力士らしいのじゃ。」
バカにしてない? その言い方。
レイは
うーん。今度は
えっ、過大評価?
そうかなあ。
レイ「エリザベート様、兄の無礼、私めの
きゅんきゅん。
エリザベート様「無礼講でよいぞ、レイ。あの緑の女相手では、宮廷風の作法とも言っておられまい。それとも、おまえ。この
これってアングル?
エリザベート様にプロレスが伝染した?
ザ・クラッシュ「レイだっけ? 来いよ、
プロレスって、こういうモンなんだけど、ちょっと
レイは、この辺の事情は分かってるみたいで、
ますます恥ずかしい‥‥。
レイ「気が進まんなあ。こう見えて、文科系なんでね。」
鞘を
スタンドも使わず。
そしてピョンとジャンプして、刀の切っ先に、あぐらをかいて座った!
ザ・クラッシュ「なんだ、そりゃ。マジックか? それともヨガか何かか?」
レイ「まあ、そんなトコだ。手品のタネを知らないアンタにはハンディがあるなあ。どうだ、そこの
私「私、やるよっ!」
私以外の全員が「なんだ? コイツ」と言う視線を投げつけて来たが、
レイがニヒルな笑いを
レイ「じゃあ、野戦にしないか? ルールのあるスポーツじゃ、どうも本気になれなくてね。」
マーキュリーの姿は、いつの間にか消えてた。
イケメン対決、見たかったな。
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