第4章 神永未羅の場合 第33節 長い話は覚悟して聞け
その夜の反省会で、
質疑応答の内容も
まず
「私の情報源は東方ドラキュラ内の、ほんの数人に
だから、これからする話は、いやらしいほど『
と言うことで、「おはなし 西欧ドラキュラのあけぼの」はじまり、はじまり!
ドラキュラの起源は、今日では
「アダムとイヴが楽園を追放された時、ドラキュラは、すでにその場にいた」と言う伝説もある。
ハッキリしているのは、ドラキュラは
今日、オリンピック・アスリートや世界的ミュージシャンが「特別な力量の持ち主」あるいは「セレブ」として尊重されているのと同様、ドラキュラが守り伝えて来た知性や技能は、一種の
不老不死であることは自然に受け入れられていた。
古代の予言者や
すると、もしや、あのお方も・・・。
そんなドラキュラといえど、
そのため、身元のしっかりしたドラキュラたちは、
知性が知性として、ちゃんと尊重される空間では、必ずと言っていいほど
「知性は決して
光を当てたために、視界から
現に、フランスで啓蒙思想が
マジメな顔してドラキュラ説の
要は人間社会の「内部」にあったドラキュラが、「外部」に追いやられただけの話だったのよ。
啓蒙思想の
「人間社会への
啓蒙の世紀以降に
世間的には「ヴァンパイア・ハンター」で通っているヴァン・ヘルシングの背後には、ドラキュラ「改革派」の後ろ
私「どこが合理的?」
私「
私「じゃあ、一つ余るね。」
私「ああ、そうか。余り一つは、王様や教会が
そうか、分かった。
私たちが、全人類を何回でも
国富が増えるほど貧困層が増えたりするのは、
「はみ出た一つ」を切り捨てたせいだったのね。
ドラキュラを追放して頭が良くなった分、
人間は
「計算問題は得意だけど、総身に知恵が回らない子ども」みたいになったと。
なるほど、近代合理主義の副産物ではある。
そう言えば
ザ・クラッシュ「
難民組?
私「ちょっと、ちょっと!そう言う政治的に不適切な表現は、
ザ・クラッシュ「西欧中心と言うワリには、けっこう太っ
ザ・クラッシュ「ああインターナショナルかい。これで東方ドラキュラは、西欧派、インド派、アメリカ派の三つ
へぇ。けっこう多文化共生だったんだ、ドラキュラ・コミュニティって。
ザ・クラッシュ「リクツはともかく、やったことはミニミニ
ザ・クラッシュ「ハハーン。見えて来たよ。聖地とか聖水とか言う話のウラ側が。多数派・少数派のドラキュラたちが、サラダ・ボウルみたいに混ぜこぜ・ワヤワヤになってる内に、出て来たんでしょう?『オレたちこそ、エデンの園以来の、真の聖地の守護者だ』と言い始めたドラキュラたちが。」
ずっと
ニーナ「聖地と言ったって、通り
その言葉、そのままそっくり、アンタに返して上げたいよ、
それはさておき、私も、やっと自分のやるべきことが分かった。
私は口を開いた。
私「この件、もう一度、私に任せてもらえないかな?ちょっと手間はかかるけど。」
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