第2章 金岡玲子の場合 第1節 宇宙よりの使者
【テンプレート】
これはお化けと戦う女の子たちのお話。戦闘少女と言うのかな。お化けは10年ごとに、この国にやってきた。そのたびに女の子たちはお化けをやっつけた。
でも、10年たったら前に戦った女の子は大人になっちゃうから、世代交代して新しい女の子が戦う。どうして女の子なのか、どうして私たちだったのか、それは分からない。子どもだから、あんな風に戦えたんだと思う。子どもは手荒い扱いを受けても「自分は、そういう運命なんだ」と思って、すぐあきらめちゃうから。怖い目にあっても、それが当然だと、すぐ慣れちゃうから。死ぬのが怖くなかったのも道理。死ぬってどういうことなのか、まだ良く分かってなかったんだもの。運命論者で怖い物知らず。そういうのが良い戦闘少女になるのよ。
【以下、本文】
イスマエルこと、
1959年。忘れもしない、良く晴れた11月の朝、アダムスキー
着陸した円盤からは毛ムクジャラのゴリラみたいなのが出てきて、市民を片っぱしから
拉致された人たちは一週間以内にバラバラと帰ってきたけど、質問に答えられる状態じゃなかった。私は見守ることしか出来なかったけど、勇気ある少数の人たちが、やっと口を開いてくれた。「これは宇宙からのメッセージだ」って。戦争ばっかりしている地球人に、戦争をなくすための戦争を宣戦布告したんだって。世界平和のための
このことは、ちゃんと新聞にも
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