第45話
ピコン(能力発動 記憶の神の名において、蒼夜の記憶を楓に見せて!)
その瞬間、光で目を瞑ってしまう。
光が弱まった感覚があり目を開ける。
そして…目の前には小さな男の子が居た。
服は黒の半袖Tシャツに黒の短パンと言う男の子らしい格好だ。
楓のことを無視してその男の子は通り過ぎていく。
どうやら男の子には楓のことは見えていないらしい。
そして…楓は男の子に触れることさえできないらしい。
記憶を見るだけの空間らしい。
「蒼夜!お前またどこかに行くつもりか!」と怒鳴る男の声が聞こえ、そっちを向く楓。
そこには男の子の父親らしき人がいた。
(さっき男の子を呼ぶとき蒼夜って言ってたけどまさか…この男の子って…もしかして…幼いときの蒼夜!?)と思う楓。
「父さん、俺少し出かけるだけだよ」と言う男の子。
「そうか…どこに行くんだ?」と聞く父親らしい人。
「女の子のところだよ」と言う幼い蒼夜。
(女の子…?蒼夜が?)と思う楓。
それも無理はない。
蒼夜は女の子が苦手なのだ。
じゃぁなぜ私や雫や怨繆やマリアは大丈夫なのかは仲間と思っているかららしい。
「好きなのか?」と聞く父親らしき人。
「父さんには関係ないだろ」と言う幼い蒼夜。
「そ、そうだな…すまん」と言う父親らしき人。
「とにかく、俺は行くよ。夜までには帰る」と言う幼い蒼夜。
「気を付けてな」と言う父親らしき人。
「さて…そこにいるのは誰かな?盗み聞きとは感心しないな」と言う父親らしき人。
(もしかして…私?いや…でも見えていないはず…)などと考えていると、
「お気づきだったのですか?」と言う女性の声。
「あぁ…貴方は…そうですか」と言う父親らしき人。
なにに納得したのか楓にはわからなかった。
(この人何者?)と思う楓。
「用件は何でしょうか」と言う父親らしき人。
「貴方を連行します」と言う女性の声。
(…?どういうこと?)となってる間に父親らしき人は女性に連れて行かれる。
(とりあえず、幼い蒼夜の方に行ってみよう…。)
そう思い、幼い蒼夜の方に行ってみることにする楓。
幼い蒼夜視点
「鈴音!来たよ!」と言う幼い蒼夜。
「いらっしゃい、蒼くん」と言ったのは鈴音と呼ばれた蒼夜より3歳くらい差がありそうな女の子だった。
花柄のワンピースにシュシュをつけた可愛い女の子だった。
(可愛い子だな)と思う楓。
「私は、西の村を襲うから蒼夜はその援護をお願い」と言う会話が聞こえてきた。
(え…?どういうこと?)と思う楓。
「ほんとにやるのか…?失敗したらどうするんだ?」と不安がる幼い蒼夜の声が聞こえてくる。
「失敗したら、即退散する!それができないときは蒼くんの能力で記憶操作をして?」と言う鈴音。
「わかったよ…」と言う幼い蒼夜。
「ありがと!蒼くん!」と元気に言う鈴音。
「鈴音のためだからな!」と言う幼い蒼夜。
「…蒼くんが危なくなったら私を置いてでも逃げてね…?」と言う鈴音。
「ばか!誰が鈴音を置いていくかよ!」と言う幼い蒼夜。
「蒼くんらしいね」と言う鈴音。
(…襲う…か…これが蒼夜の過去…?)と困惑する楓。
「じゃぁ、決行は明日の朝ね!」と言う鈴音。
「わかった」と言う幼い蒼夜。
次の日
「蒼くん行くよ」と言う鈴音。
そして…目の前には小さな村。
能力発動 支配と恐怖の波
能力発動 剣術 ファールソード
「蒼くん…これほんとに上手くいくよね?」と言う鈴音。
「ここまで来てんだ!今さら引き返せねぇよ!」と言う幼い蒼夜。
そして…村の中に入る2人。
だけど…目の前には大人の男達が居て、戦闘態勢だった。
全員で10人前後。
「ハッハッハ、ほんとに来たぞ!」と言う一人の男。
「向かい撃て!」と言うもう一人の男。
「蒼くん!危ない!」と言う鈴音の声と同時に鈴音の心臓に剣が突き刺さる。
「え…」と言う幼い蒼夜。
「…俺の…せい…?」と言う幼い蒼夜。
「違うよ!私が助けたくてやったの!蒼くんは逃げて!」と言う鈴音。
「嫌だ!鈴音を置いていけるかよ!」と言う幼い蒼夜。
「お願い…行って!」と言う鈴音。
能力発動 強制転移 対象者 雲隠 蒼夜
「おい…やめてくれよ…鈴音…」と言う幼い蒼夜は泣いていた。
そして…場所が変わり蒼夜が最初に居た村に来た。
「どうして…俺のせいだ…止めなかった俺のせい」と言う幼い蒼夜。
「…助けなきゃ、いつになってもいいから…強くならなきゃ…もう…こうなる人を出さないように」と言う幼い蒼夜。
「雲隠 蒼夜くんだね?」と言う男の人の声。
「誰だ」と言う幼い蒼夜。
「君の父親を拉致した人と覚えておくと良い」と言う男。
「!俺の父さんをどこにやった!」と言う幼い蒼夜。
「まぁ、落ち着け…あともう一つ、君の大好きな人を殺させた張本人だよ」と言う男。
「お前が!お前のせいで!」と言う幼い蒼夜。
(…夜神…)と心の中で思う楓。
その声は紛れもなく楓の兄の夜神の声だった。
「お前の目的はなんだ!」と言う幼い蒼夜。
「世界を壊すことだよ」と言う夜神。
「ふざけるな!そんなことさせない!ぜってぇ止めてやる!」と言う幼い蒼夜。
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