第40話

そして…レオと合流する。

「遅かったな。蒼夜」と言うレオ。

「あぁ…悪い迷ってた」と言う蒼夜。

「あ…お前そういえば地図読めなかったな…」とレオが言う。

「それで?蒼夜連れてる人1人増えたか?」と聞くレオ。

「あぁ…マリアだよ」と言う蒼夜。

「レオ。またよろしくね!」と言うマリア。

「マリア!?なんで…居るんだ…?」と驚くレオ。

「杖を買いに寄ったんだよ」と言うマリア。

レオとマリアの間にはすこしピリッとした空気が漂っている。

前の世界からこの二人はすこしのことですぐ喧嘩するのだ。

「とりあえず、もう少し待っててやるよマリア。」と言うレオ。

「レオ。上から目線なのはなぜかしら?」と言うマリア。

「お前には上から目線でいいだろ」と言うレオ。

「2人ともそのへんにしろ」と蒼夜が割って入る。

そして、マリアは鍛冶屋に入っていく。

「俺も少し鍛冶屋のなか見てくるよ」と言う蒼夜。

「蒼夜さん…私たちは…」と言う雫と怨繆。

「レオと一緒に居ろ」と言う蒼夜。

「わかりました」と言う雫と怨繆。


鍛冶屋の中に入る。

「いらっしゃい」と言うガタイのいいおっちゃん。

「マリア、良い杖はありそう?」と聞いてみる。

「あ…蒼夜も来たんだ。」と言うマリア。

「えーとね…これが良いかな?って思ってたんだけど値段的に少し厳しくて…」と言うマリア。

「金貨7枚か…たしかに重いな」と言う蒼夜。

「そこのお嬢ちゃんどうしたんだ?」と聞く店主。

「いや…これを買おうか迷ってまして…でも…値段的に…」と説明するマリア。

「おい…それは…勇者の杖じゃねぇか!なんでこんなものがここに…」と言う店主。

「え…?これはここに元からあったものじゃないんですか…?」と聞くマリア。

「あぁ…これは勇者様の仲間が使ってた物だ。」と言う店主。

「勇者…もういないんですか?」と聞くマリア。

「そうだな…魔王に負けて…死んだ。」と言う店主。

「なるほど…だから…こいつは…私をここに呼んだのか」と独り言を零すマリア。

「まぁ…お嬢ちゃんが気になったのも縁なんだろう…だからそれは…金貨1枚でどうだ?」と聞く店主。

「え!?そんなに安くしてくれるんですか?」と驚くマリア。

「お嬢ちゃんが可愛いからな」と言う店主。

「買います!」と言うマリア。

マリアが会計をしている間蒼夜は剣を見てみることにした。

そして蒼夜は異様な空気を纏っている剣を取ってみる。

そして…その瞬間光に覆われた蒼夜。

マリアと店主が驚きこちらを見る。

「その剣俺によく見せてくれ」と言う店主。

そして…蒼夜は店主に剣を渡そうとする。

バチン

と音を立てて店主が大きく後ろに吹き飛ばされた。

「やっぱりこっちも…勇者の剣か…」と言う店主。

「これはお前にやる」と言う店主。

「いいんですか?」と言う蒼夜。

「おう!」と答える店主。

そして…外で待たせているレオたちのところに戻る蒼夜とマリア。

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