第35話

蒼夜と零は急いで夜神と夜闇のあとを追いかける。

そして、ついた場所は雪魔城。

そして、出入り口らしき門から中に入る。

(堂々と入り過ぎじゃないか…?)と零は思う。

そして…追いつく。

「夜闇。お前は地下に行ってくれ。」と言う夜神。

どうやら別行動らしい。

(え!?楓?!死んだんじゃないの?)と思った零は蒼夜を見る。

「どうした?死んだ人が目の前にいたみたいな顔して」と言う蒼夜はいたずらな笑みを浮かべる。

「わかってるでしょ…説明してください」と言う零。

「説明って言ってもな…あいつは楓じゃない…楓の中の別人格だ。」と言う蒼夜にもっとわけがわからなくなる零。

(もういいや)と諦める零。

「別行動をするらしい。零は夜闇のあとを追え。俺は夜神の方を追う。」と言い蒼夜は行ってしまう。

夜闇が動き出す。

零は慌ててあとを追う。


「何がどうなってるんだ…」と思う零。

「ついてきてなんのつもりですか」と言い止まる夜闇。

(バレた!?)と思う零に夜闇は話しかける。

「バレバレですよ…探知系、魔力系、精神系と全部把握できますので…あと…夜神も気づいてると思いますよ?お仲間さん大丈夫かしらね?」と聞く夜闇。

「な!?お前らはなにを目的に動いているんだ!」と聞く。

「私たちは、世界滅亡を望んでます…そして…魔物と魔族の国を作ることですね」と言う夜闇。

「魔族と魔物の国…?」と聞く零。

「そうです。私の前の世界は滅びた。

私達のお父さんが滅ぼしたから」と言う夜闇。

「な!?お前らはなんなんだよ…前の世界…?今の世界とかわけわからんことを言うな!転生したみたいな…!」と怒鳴る零。

「転生したんだよ…」と言う夜闇。

「はい?転生した?お前…頭おかしいよ」と言う零。

「まぁ…話はこの辺にして…」と言うと夜闇は戦闘態勢に入る。

(最近戦闘しかしてない気がする…)と思う零。

「これ食らって生きてられたら私たちの仲間にならない?」と言う夜闇。

「…仲間?なんの?」と言う零。

「零花の仲間にならない?」と言う夜闇。

(零花の仲間…?…雫なら…ならないって言うよね…優しい子だから…けど…俺は…零花ねぇちゃんが好き…だから…なりたい…)と思う零。

「なりたい…」と言う零。

「剣術 千桜零」


これは…剣を使って桜の形になるように斬撃を与える。

そして…それに当たったものは死ぬ。

零は避けたのだ。

それを。

超高速で動くはずなのに避けれた…

それは零の能力で未来を見たからだ。

「それを避ける!?受け止めるじゃなく?」と驚く夜闇。

「そうだよ…これは俺の能力だから、約束通り仲間にしてくれるんだよな?」と聞く零。

「もちろん!」と言う夜闇。


さて…蒼夜側はどうなってるのか?

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