第33話

楓は朝6時くらいに起きた。

そして、怨繆からの説明を聞き終えた。

「なるほど…怨繆はどうすんの?」と楓は聞く。

「私は止めたい。だけど…楓たちを裏切ることはしたくない。なので、楓たちとともに行動し止めることにします。」と言う怨繆。

「わかった。裏切るなよ…?」と言う楓。

そして、話が終わるか終わらないかくらいで

ドゴーン

という音が聞こえる。

外を見る楓たち。するとそこには魔物の群れと夜神…あとは…誰かわからないが9歳くらいの男の子がいる。

そして、魔物が街を襲う。

楓たちはすぐに動き出す。

(敵はどのくらいなんだ…)と思う楓。

ピコン(約30000体です)と言うソフィア。

「なぁ…どうするんだ?」と聞いてくる雫たち。

「零、蒼夜は魔物退治に専念しろ。

雫、怨繆は男の子を頼む!

私は夜神を倒す!」と軽く説明し各自解散する。


楓VS夜神

楓は心のなかの奴に聞く。

(闇夜行けるか?)

(ん?なに…?)と言う闇夜。

闇夜とは楓のもう一人の人格だ。

(夜神を知ってるか?)と聞く。

(お兄ちゃんのこと?)と言う夜闇。

(そうだ。そいつと戦うか仲間になるかをお前に任せる)と言う楓。

(え…?)と困惑する夜闇。

(ま、とりあえず行って来い)と言う楓。


楓の様子が変わる。

纏っているオーラが闇だ。

「楓。答えを聞かせてくれるか?」と聞く夜神。

「答え…?なんの…?」と聞く夜闇。

「…?お前…夜闇か…」と言う夜神。

「はい…お兄ちゃん」と夜闇が言う。

「なんで、お前ずーっと出てこなかったんだよ!」と声を荒げる夜神。

「ごめんなさい。楓に結界を張られて…出られなかった」と言う夜闇。

「結界だと…?楓のやろう…どれだけ妹を傷つけるんだ!」と言う夜神。

「お兄ちゃん私は大丈夫ですよ。私はお兄ちゃんの味方です」と言う夜闇。

夜闇が主人格なのだ。

だが…夜闇は精神が弱すぎた。

だから…楓に主人格を取られてしまった。

「じゃぁ、暴れるか」と夜神が言う。

「お兄ちゃん、この世界も壊すの?」と聞く。

「そうだな」と言う夜神。

夜神のお父さんとお母さんは世界を滅ぼした魔王みたいな存在だったのだ。

その子供の2人も世界を滅ぼす楽しさを知ってしまった。

「お兄ちゃん、楓にまた邪魔されるよ」と言う夜闇。

「大丈夫だ。お前は精神を俺に委ねろ」と言う夜神。

「ここからは2人の時間だ!」と言う夜神。

「やっぱり2人は仲間になるか…じゃぁまた私が邪魔させてもらうよ」と言う楓。

「させるかよ…

能力発動 消滅 楓の抹消」

「能力発動 破壊 楓の抹消を解除」


2人の能力は相殺した。

そして、楓はまだ能力を発動させる。

「能力発動 ブラッドムーン 開口」

「能力発動 太陽の光 閉口」


この能力は月を出し太陽を消す能力。

「すげぇな…だが…それでどうする」と言う夜神。

「能力発動 ブラック・スパーク」


楓が発動させる。

これは…闇のレーザーを夜神に打ち込む。

「能力発動 消滅 楓の抹消」


そして…それは楓の能力が発動する前に楓が消えてしまう。

(魔力消費が激しいのだ。そりゃ…破壊は使えない。)と思う夜神。

「お兄ちゃん、ありがとう」と言う夜闇。

「じゃぁ、行こうか。世界の破滅に」と言う夜神。

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