第32話

怨繆の過去

怨繆は小さい頃からお父さんと暮らしていた。

怨繆のお父さんはメタン王国の王様だった。

だが、その王国は破滅した。

何故かと言うと怨繆のお父さんは魔族だったのだ。

魔族が暮らすメタン王国は他国から嫌われた。

他国の王様達はメタン王国は危険だ。すぐに排除しなければと言った。

そのせいで、戦争がおきた。

そして、メタン王国は負けた。

怨繆はお父さんのことが好きだった。

だから…そのお父さんに

「お前はこの国にいるな…巻き込みたくない」と言われ、国を追い出されたのだ。

そして、奴隷商人に捕まり、売られた。

そのお父さんが魔物を操って戦争を止めようとした。

その結果が世界滅亡。

おかしいじゃん…?

魔族だったためにお父さんが守ってきたメタン王国は破滅…。

そりゃ…他の王国に復讐するよね。


「お父さんは…優しい人だったのに…」とつぶやく怨繆。

「俺達の仲間になって、お前が止めればいいじゃないか…」と言う夜神。

(なんで…お父さんを止めるかもしれない私を誘うの…?)と怨繆は思う。

夜神の意図がわからない。

「夜神達の仲間になって…私が止める…?それは夜神達の計画を邪魔するんだよ…?それでも…誘うの…?」と聞く怨繆。

「俺は単独でこの世界を滅ぼすんだよ…」と言う夜神。

(単独…?…だってお父さんに忠誠を誓っているはず…)と怨繆はさらに考える。

「単独…?」と聞く怨繆に夜神はめんどくさそうにして逃げるように去った。

「あ…」と怨繆がつぶやく。

(何だったんだろう…?この件は楓に報告をするべきだな…)と思いご飯を食べて宿に戻る。


蒼夜視点

楓にお金をもらって蒼夜は街を歩いていた。

(…俺がいた国より狭い。)と蒼夜は思いながら先を進む。

「蒼夜、進展はあったか…?」と聞く謎の男。

「ーー様、あなたのことは知られていないようです」と蒼夜が答える。

「なら、いい」と謎の男が言う。

「紫怨の動きは…?」と蒼夜が聞く。

「明日にでも動きがありそうだ」と謎の男が答える。


敵視点

魔血城。紫怨の思想。

(明日に、まず近くのスズメ街を襲撃させるか…そこに行かすのは夜神、冬翔に行かそう。

今日にでも行かして明日襲撃してもらうか)と紫怨は思う。

「夜神、冬翔」と呼ぶ紫怨。

『はい』と2人が言う。

「お前ら、今日スズメ街に行って明日その国滅ぼせ」と言う紫怨。

『了解です』と2人が言う。

「冬翔、どうやって暴れるか?」と聞く夜神。

「仲間を増やそうよ」と言う冬翔。

「仲間…?」と言う夜神。

「あの、転生者の仲間とか」と言う。

「面白そう」と言う夜神。

そして…あの提案を怨繆に持ちかける夜神。


さて…みんなはどうするのか…



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