第31話

雫と零視点

楓からお金をもらったあと二人は街を歩いていた。

「ねぇ…お兄ちゃん」と雫が言う。

「どうした?雫?」と聞く零。

「零花姉…死んだんだよね…?」と雫が聞く。

「あぁ…魔物に殺された。見ただろ…?」と言う零。

「…けど…じゃぁなんで…お姉ちゃんの名前があったの…?」と聞く雫。

「…わかんない。」と零が答える。


零と雫の過去。

雫と零には姉が居た。

それが零花。

零花は優しくて可愛かった。

そして…3人で暮らしていた零と雫は零花に頼りっぱなしだった。

料理は零花が零と雫に作ってくれた。

農作業は零が零花の手伝い程度にやっていた。

零花は零と雫からしたら、お母さんみたいな存在なのだ。

そして…幸せに暮らしてた。

だけど…3年前に零花と雫と零が住んでいた村は魔物に襲われた。

そして、零花は雫と零を守るために犠牲になった。

その後悔を能力に変えた零は未来と過去を変える力を手に入れた。

雫は月と闇に関係する能力を手に入れる。

なぜ、雫が月と闇なのかは…その時、襲われた時刻が25時だったのだ。

そして…満月だった。

だから…月と闇が関係した能力を手に入れた。


怨繆視点

楓にお金をもらい居酒屋に入る。

そして、注文を終え、考え事をする怨繆。

(なんで…父さんが……なんで…生きてるの…?そして…なんで…なんの目的で…世界を滅ぼすの…?わかんない…)と考えている怨繆に1つ声がかけられた。

「こんにちは、怨繆さん。

俺は夜神。

楓から聞いてるかな…?」と言う敵。

「夜神がなんでこんなとこいるんだよ…」と言う怨繆。

「それは、ヒントをあげようと思ってね」と不敵に笑う夜神。

「ヒント…?なんの?」と怨繆が聞く。

「お父さんがなぜ、世界を滅ぼすのか…その理由のヒントさ」と言う夜神。

「どうして…?」と聞く。

「それは、俺がヒントを出す理由か?それともなぜ世界を滅ぼすのかのヒントのほうか?」と聞く夜神。

「どっちも…」と言う怨繆。

「まず、俺がヒントを出す理由は楽しそうだからだよ。

そして、君のお父さんがなぜ世界を滅ぼすのかは人間を嫌っているから。

その理由を君ならわかるんじゃないか?」と言う夜神。

(お父さんが…人間を嫌いになった理由…それは多分あの事件が原因だ。)と思う怨繆。

「その様子だと思い当たることがあるようだね」という夜神。


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