第28話
(夜神が…私の兄…?
そして…こっちにこないか…?
けど…私がそっちに行くと世界を救えない…
それに…簡単に敵を信じて良いのか…?)と思う楓。
「夜神。あの写真はいつの…?そして…なんでここにあるの…?」と楓が聞く。
「楓に見せるため。あの写真は前世から持ってたんだよ。」と言う夜神。
「なんのために?」と聞く楓。
「楓には思い出してほしいんだよ」と言う夜神。
楓にはよくわからない。
(思い出す…?小さい頃の記憶はほとんどない…それを思い出してほしいのか…?)と楓は思う。
…楓はすこし思い出した…
楓には小さい頃に遊んでた女の子がいた。
それが誰なのかはわからない。
夜神と女の子…そして楓と遊んでたのだ。
「女の子…夜神…私…なんの…記憶…?」と楓がつぶやく。
それを聞いていた夜神が話出す。
私と夜神と女の子は兄妹らしい。
そして…妹は死んでいるらしい。
妹は小さい頃から病弱で…5歳で亡くなったらしい。
妹は優しくて、かわいい女の子だったらしい。
そして、夜神は妹のことが大切だったらしい。
だが、妹には人格がいた。
人格は、妹の気持ちをなにも理解しなかった。
妹は楽しく過ごしたかった。
人格は誰でもいいから殺したかった。
だから…夜神は死んだ。
「え…?矛盾じゃない…?だって…夜神は私がこの世界に来る1年前に死んだんじゃ…」と言うと複雑な感じを出す夜神…。
「俺は死なねぇんだよ…だから…今回の異世界転移には俺もびっくりなんだよ。」と言う夜神。
「夜神…死なないの…?」と言う楓。
「あぁ…あることをしたら死ぬがな…」と夜神が言う。
「あること…?」と楓が言う。
「それは…教えない。俺の弱点だから…お前が過去を思い出すとわかるよ」と夜神が言う。
「それか…楓が俺の味方になってくれたら教えるよ」と付け加える。
「夜神、私は夜神のことをまだ知らない…だから…味方にはなれない。あと…世界滅亡は嫌だから」と楓が言うと夜神は諦めたような顔をした。
それから夜神と、ある約束をして村に行く。
「零、雫、怨繆、蒼夜」と楓が呼ぶと3人は話を聞く態勢になる。
「私は夜神と会った。そして…夜神は私の兄。
だけど…私は世界を救う。兄を殺してでも。」と言う楓に4人は驚きを隠せない。
(ほんとは…夜神の仲間になりたかった。)と楓は思う。
ピコン(楓は世界を救ってください)と言うソフィア。
(わかってるよ…大丈夫…救うから)と言う楓。
さて…楓はどうするのか。
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