第25話

その書類には名前と過去のことが書かれている。

名前は鈴乃 寒凪。

この人は私のことを引き取った親戚。

そして過去のところには…

『楓の親を轢き殺したのは寒凪だ。

そして…その理由は可愛がられていた楓が羨ましかったから…。

寒凪は親からの愛情を受けずに育った。

寒凪は小さい頃から親から暴力を受け、殺されそうにもなったのだ。

だから…愛されている楓が許せなかった。

そして…楓の母親である白猫 奏の姉である寒凪は暴力を受けずに幸せそうに暮らしていた奏に嫉妬し、殺そうと何回もしたらしい。』と書かれている。

そして…これを書いたのは夜神 燐音だ。

著者のところに燐音と書かれていたのだ。

(また…夜神…何者なんだ…?

それと…なんで…寒凪が…親を…殺した…本人…?

なんで?どうして…?寒凪は…なんで…!

羨ましがっていたなら…なんで…私を引き取ったの…?

いや…それは…最後の方の私にたいする態度は…

そうか…寒凪は…私を…幸せの絶頂から絶望をあじわうところをみたかったのか…)

そして…それを思っていた瞬間だった。

ドゴーン

となにかが爆発した音がした。

そして…その音は収容所のところからだった。

(…あそこには…魔物がいた…はず…マズイ…零達がまだ…探してる途中だったはず。)と思い確認しに行く。


そして…そこには零が魔物と戦いながら…怨繆と雫を守っている。

怨繆と雫は血だらけで…横たわっている。

(っな!これは…まずい…)と直感でわかる楓。

そして…魔物と戦っている零のところに行き、魔物との戦いを一瞬で終わらせる。

『能力発動 死の桜』


この能力は桜の花びらが舞う、そして…その桜の花びらは爆発する。

魔物は死んだ。

(なるほど…死の桜…これは使えるな…)と思いながら怨繆と雫の治療をする。

『能力発動 過去の怪我の血を治すヒールスター』


と能力を発動させる。

そして…雫と怨繆は目を覚ます。

そして…傷はすべて塞がっている。

いや…”もともと傷をなかったことにした"のだ。

(この能力は魔力が大量に減るから…なるべく使いたくない。)

そして……もう少しだけ資料室を調べてみる。

(これは……!)楓が見たのは旧城がある場所だ。

(ここに…夜神がいるかも…)と思い次の行き先をそこに決める。

そして…零たちと合流し、その場所へと向かう。



夜神は思った。

(このまま…楓は来れるのかな…?

来れたとして…俺はどうすればいいのだ…?

楓は…俺の大切な…………だから…???様を裏切るのは嫌だ。だから…楓をこちら側に入れたいのだ…だが…楓は…優しい子だから…)とここまで思ったところで話しかけられる。

「夜神、お前転生者と知り合いなのか?」と聞いてきたのは頭にはコウモリの羽のような形の角があり、背中には天使の羽のようなものがあり、尻尾には犬の尻尾みたいなのがあるのだ。

名前を静海 魁斗。

「知らねぇよ…」と言う夜神。

「そうか…まぁ…知り合いでも手を抜くなよ?」と言う魁斗。

「だから…知り合いじゃねぇって」と言う夜神。


果たして楓は夜神にたどり着けるのか?

そして…果たして夜神の目的とは?

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