第20話
楓vs科学者A、戦い開始。
「能力発動 世界の狭間」(楓)
「能力発動 ディスアピアレーザー」(楓)
「能力発動 風神の怒り」(楓)
「能力発動 気体の大爆発!」(科学者A)
「能力発動 意識障害の気体」(科学者A)
「能力発動 記憶の断片」(科学者A)
楓の能力説明。
世界の狭間…私の作った世界だから壊れることはない。なので…戦いの始まりに発動させた。
ディスアピアレーザー…消えるレーザーだ。相手に気づかれず攻撃できる。
風神の怒り…これは私が新しく覚えた力。
ソフィアの力を借りて神に手伝ってもらうという…能力だ。
そして…この発動には条件がある。
それは…私が何かを失うというもの。
だがこの欠点はクルン街にいた、回復能力のコピーを少し改造して、無くした。
あとは神の攻撃だ。
今回は竜巻の発生だった。
科学者Aの能力説明。
気体の大爆発…水素と酸素を混ぜて爆発させるものだ。
記憶障害…二酸化炭素を充満させる。そして、それは相手の意識を取る。
記憶の断片…それは相手にとって一番嫌な記憶を見せることだ。
楓の技はほぼ外れた。
いや…当たってはいた。
だが、相手は結界でも張ってるのかダメージが入った形跡がない。
そして楓は科学者Aの攻撃で意識を落とした。
楓は記憶を見た。
前世の記憶だ。
楓には両親がいない。
楓が小さい頃に亡くなった。
とある事件の影響で。
そして、それは楓にとってはトラウマのようになっている。
楓は自分の精神を守るためにこの記憶を消していた。
その事件とは…
幼い楓と最後に見た時と変わらない両親。
楓と両親は町に遊びに行っていた。
場所は福岡県博多の道。
そして、その事件は昼間におきた。
「楓、どこか行きたいところはあるか?」とお父さんが聞いてくる。
「んー…お父さんとお母さんとならどこでも!」と言う幼い楓。
話していると後ろから刃物を持った男がいた。
そして、その男はお父さんとお母さんを刺し、お母さんは私を庇うようにして、死んだ。
お父さんは刃物で刺され、少し離れた場所に突き飛ばされていた。
そして、周りの人は悲鳴を上げたりしている。
そして、警察が来て、私を保護した。
私はお母さんの親戚の家で過ごすようになった。
親戚は優しかった。
高校まで通わせてくれていた。
だが…その生活は高校に入ってから変わった。
私は高校でいじめられていた。
それは…何故かその事件のことを知った同級生が、「お前親なしなんだろ!だったら行きてる意味なくね?」と言う。
すると周りにいた人がそーだそーだ!と同意する。
そいつが警視庁の娘だったから、周りはいじめられないように同意する。
(みんなクズだ…)と思う楓。
記憶を見終わる。
意識が戻っていく。
目を開く…すると目の前には科学者Aがいる。
まだ…動けない楓に向かって能力を発動させる。
「能力発動 死の実験体」
これは実験体の召喚だ。
そして…そいつの能力は相手の命の破壊。
楓は防御力はあると言っても外部からの攻撃に関しては無敵というだけだ。
内部からの攻撃には弱い。
なので…実験体が能力を発動させれば楓は死ぬ。
絶対絶命なのだ。
「能力発動 闇の生成」(雫)
「能力発動 楓に最強結界」(怨繆)
「能力発動 未来と過去の世界線」(零)
雫、零、怨繆の声が聞こえる。
そしてその瞬間楓の前には透明な板が現れた。
周りは闇に囲まれる。
過去に戻される感覚。
零たちも修行をしていたらしい…
強い…。
助けられた。
(4対2だ…形勢逆転?)
「能力発動 楓の回復」(怨繆)
全回復だ…。
よし…戦闘再開だ。
作戦通り。
もし私が危険になった場合は助けてくれ。とあらかじめ伝えてあったのだ。
私は助けられることを想定して能力を発動させていた。
それが最初に発動した世界の狭間。
この世界では相手はこの空間に関して上乗せして空間操作はできない。
だから…あの世界には行けないのだ。
「形勢逆転だ!まだやるぞ!」と言う楓。
さて…勝負の行方は?
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