第18話

魔物の記憶

この魔物はもともと人だったらしい。

魔物に成り代わってしまう男は24歳くらいの男だった。

この男の名前は蓮と言うらしい。

農作物を育てたりして、妹さんと暮らしていたみたいだ。

「舞依、今日は結構収穫できたからご馳走にするか〜?」と聞く蓮。

この人が魔物の人だ。

そして…舞依と呼ばれる人は女の子で18歳くらいだ。

「ご馳走!いいね!そうしよ〜」と言う舞依。

この二人の関係はどうやら兄と妹らしい。

2人はご飯を一緒に作って食べたり、今日なにがあったかなどを話したりしている。

とても仲がいいようだ。

その日々がずっと続くと思っていた。

だが…楓がいた時間から1ヶ月前くらいのことだ。


ご飯を食べ終え、まったりしていた2人のところに魔物が突然家に入ってきた。

そして…その魔物を連れている人も入ってきた。

顔はわからない…。

だが、42歳くらいの男の人だ。

(この人が…例のあの人?)と楓は思う。

だが…とりあえず続きを見ることにする。

そして…その男は蓮に言う。

「妹に危害を加えてほしくなければ私達と来てもらおうか」と威圧を加えながら言う。

「わかりました。妹には危害を加えないでください。」と言う蓮。

だが…無情にも蓮の眼の前で妹は魔物によって殺され、妹の体は魔物に食べられてしまった。

蓮は絶望の顔になり、そして…精神がおかしくなってしまった。


その男は蓮を連れて移動する。

ついた場所はとある山の奥地。

(どこの山かなんて分かるわけない…)と思う楓。

そして、岩の壁を少し押すと横に開いた。

(なんで横…?こういうのって普通押して開くんじゃないの?)と楓は思う。

それからそこに入って行く蓮達に楓はついていく。


中は岩の壁に少し舗装された道が続いてるだけだった。

そして、そこを10分くらい歩き、やっとついた部屋には実験器具と実験台そして何人もの人と何匹もの魔物?と思われるなにか。

蓮は実験台に寝転がらせられ、麻酔をかけられ眠ってしまう。


その男はまず心臓と脳を取り出し、動いているうちに保管箱に移した。

そして体と頭を分断して、龍の体を縫い合わせていく。

それができたら龍の尻尾の部分があったであろう場所に人魚の鰭を縫い合わせていく。

次に頭になんの魔物かわからないが魔物の脳を取り付ける。

そして最後に心臓を龍の体に合わせ付けていく。

そうして出来たのが私が戦った魔物だった。


(私は人間を殺してしまった…?)と考える楓。

ピコン(あの人はもう人間ではありません…人間が魔物になったのならそれはもう魔物です)とソフィアが言った。


それからその記憶の映像が遮断され男が暗闇に現れる。

私は明るくするために能力を使おうとする。

だが…使えない。

どうやらこの空間では使えないらしい。

楓は身体能力も攻撃力も元からある。

なので、大丈夫だろう。

そしてその男が話出す。


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