第14話
明日の朝1なので時間がある。
なので、フリル街をまわってみることにした。
「行きたいところあるか?」と聞く楓に3人は悩む。
「私は、本屋に行きたいです」と言う雫。
(ふむ…本屋か…私も本は好きだ。行ってみるか。)と思い「じゃぁ、まずは本屋に行ってみるか」と言う。
本屋の場所がわからず困っていると通りすがりの男の人に「どうされました?楓さん?」と聞かれた。
「本屋に行きたいのですが…どう行けばいいのかわからず…」と言うと道案内をしてくれることになった。
本屋まで20分は歩くという。
(遠いな…)と思う楓。
歩いて15分、見えてきた。
だが、その前にアクセサリー売り場が見えた。
「怨繆、アクセサリー見たいか?」と聞く。
「みたいです!」と言う怨繆。
(じゃぁ、怨繆と零を一緒に行動させて14時くらいに待ち合わせにするか。)と思う。
「なぁ、零と怨繆は一緒に行動してくれ。14時くらいに本屋待ち合わせでどうだ?」と言うと今の時刻を確認する3人。
「今の時刻が12時半か」と零が言う。
「わかったわ」と言う怨繆。
「お兄ちゃんと怨繆さんとは少し別行動ですね」と言う雫。
(じゃぁ、本屋に行くか。)と楓は思う。
本屋で1時間くらいいて現在午後1時半。
(そろそろ別の場所行ってみるか。)
「雫、行こ?」と言うと雫は見ていた本を買うべくレジに持っていく。
だが…所持金が足りないのか買えないみたいでやめようとしていた。
「これで」と楓が横からお金を出す。
雫は申し訳無さそうにしていた。
「ありがとうございます。」会計を終わらせて店を出るときに雫が言った。
「気にするな。ほしかったのだろう?」と言うと雫は嬉しそうに頷いていた。
(さてと…どこに行くか。)と迷っていると何やらだれかの怒声が聞こえてきた。
「だから…俺はやってねぇ!」と言う40前半くらいの男が言っているらしい。
(何事だ?)と思う楓に「楓様!」と言う女の人の声が聞こえた。
(だから…様はやめろっての…)と思いつつ声が聞こえた方を向く楓。
そっちを見ると30代後半くらいの女の人が立っている。
「この騒ぎはなんだ?」と聞くと説明しづらそうに話してくれた。
どうやらあの男の人はこの女の人の彼氏らしい。
そして万引きを疑われもめているらしい。
「なるほど…。物品は出てきているのか…?」と聞くと、いいえ。と言われた。
(物品が出てきていないにもかかわらず言っているのか…)と呆れる楓。
とりあえず仲裁に向かう。
「お二人共少し落ち着いてください」と言う楓の声に2人は楓の方を見る。
「なんだ?楓さんじゃないか」と言う40前半の男。
「あぁ?誰だお前?」と言う30前半の男。
(いや…この人私のこと知らないのか…)と思う楓。
「えーと、とりあえずその男の人を離してあげてください。」と言う楓に30前半の男は「あぁ?関係ない奴は黙っとれ」と言う。
「私が無理やり引き離すことも可能です。ですが傷つけたくないので早く手をのけてください」と言うと少し恐怖を覚えたのか手を離す。
「では…持ち物検査させてください」と言う私に素直に従う40前半の男。
そして私は他の男の人にこの人の身体検査をお願いした。
持ち物を見る。
財布
ライター
タバコ
手帳
ペン
普通の持ち物だ。
怪しいものはない。
そして盗まれたものはノートらしい。
この中にはない。
そして身体検査も怪しいものはなかった。
この人は無実だ。
だとすると他に万引き犯がいる。
それを探すのが先だな。と思い楓は店主である30前半の男に事情を聞くこととする。
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