第11話
大氷狼と対峙する。
まず、攻撃をしたのは雫だった。
ナイフを使い四肢を落とす。
大氷狼の回復スピードは早く切り落としても四肢はすぐに、はえてくる。
(なるほど…回復系の能力持ちか…)と思いながら楓はどう立ち回るか考えていた。
後方から魔法が飛んでくるのにも気づかず。
「楓!あぶない!」そう言ったのは零だった。
私はとっさに右に飛んだ。
すると間一髪避けれた。
そして後方に目を向ける。
そこには、うさぎの耳とたぬきの尻尾を持った魔族がいた。
「やっぱり人間は騙されやすいのぉ」と言う怨繆。
(騙されたフリをしただけなんだが…まぁ…そこはいいか…)と思う楓。
ピコン(怨繆 種族 兎狸 能力魔法を扱う。)
(なるほど…ステータスに種族が反映されなかったのはそういうことか。)と思う楓。
「人間は騙されやすい…そうかも知れないね?けど…騙されやすいから工夫もできるようになったんだ」と言うと怨繆はわけがわからないという表情をした。
「能力発動 反転 空と地」
この能力は破壊と創製によってできている。
まず空を破壊し地を空中に生成。
そして地を破壊し空を生成する。
そしてできたのが地面に永遠と落とされ続ける地獄門。
そしてその最終行き着く場所はマントル…。
マントルだけ破壊から除外したからだ。
そうして解決かと思いきや魔法で浮遊して来るのだった。
(ッチ…めんどくせぇ…)と思う楓。
「能力発動 破壊 零式ダークエンド」
「能力発動 未来と過去の移り変わり」
「能力発動 闇の生成そして月が満ち足りる」
「能力発動 魔法 炎と電気の雨」
4人の能力がぶつかり合う。
私の零式ダークエンドは闇から作り出される気体に炎をつけて大爆破を起こす。だがこの欠点として闇の中じゃないと発動しないということ。
そこで雫の能力で闇の生成そして月が満ち足りるを発動してもらい、闇を生成して満月にしてもらう。
そして零の未来と過去の移り変わりで私の魔力消費をなかったことにした。
そして怨繆が発動した能力は炎の矢と雷が永遠と降ってくるというものだった。
だが、怨繆の魔法は当たらなかった。
暗くて当たらないのもあるが、私がさっき能力 コピーで怨繆が使っていた結界魔法をコピーしたのだ。
結果は私達の勝ちだった。
そして気絶させただけで…怨繆は殺さなかった。
なぜこんなことをしたのかも気になるし…いろいろ情報を聞かなければと思ったのだ。
そして大氷狼はマントルに落ちていったので多分消滅しているはずだ。
(さてと…一旦マフィー街に戻るか。)と考え戻ることとする。
それまでに怨繆は起きてくれないと困るわけだが。
「零、雫2人とも…怨繆運ぶの手伝ってくれ」と言うと「はーい」と2人とも返事をしてくれた。
そして3時間後に目を覚ました怨繆に事情を聞くことにした。
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