第8話

服屋はマフィー街の東にあった。

ここで服を買うことにする。

私がいた世界とほぼ変わらない服がおいてある。

「いらっしゃいませ〜」と言ったのはこの店の店員らしい20代くらいの女の人。

「どういった物をお探しですか?」と聞かれ楓は「フードのついた服を…」と言った。

(実はこういうところ苦手なんだよね〜…)と思いながら。

「それなら、こちらに」と言われ見てみる。

(ケモミミのついたフード、パーカー、フード付きマント…全部かわいい)と思う楓。

「零、雫好きなの選んでいいよ?」と言うと「買ってくれるの…?」と言われて、「もちろん!」と言うと困惑している表情のまま服を見る2人。

(私も少し見てまわるか)と思い見てまわる。

するとかわいいマントを見つけた。

そのマントはフードに狼の耳がついているマントだった。値段は銀貨10枚…

(高いのか安いのかわからない金額だな…)と楓は思う。

「楓〜この服どう〜?」と聞いてきたのは雫。

見てみるとそこにはメイド服(戦闘用)のような服にフードがついている服だった。

正直に言おう…かわいい…

「かわいいよ?いいね。それにする?」と聞くと雫は「いいの?」と嬉しそうに言った。

(嬉しそうで良かった。)と思った楓。

「楓、俺のもみて〜?」と言ったのは零。

見てみると犬耳のフードがついたパーカーを持っていた。(犬が好きなのかな?)と思う楓。

「零はそれにする?」と聞くと零は少し拗ねたみたいだった。どうしたのだろう?と思っていると横から小声で雫が教えてくれた。

「楓。多分お兄ちゃんはかわいいって言ってもらいたかったんだと思う…」と言われ、(あーなるほど)と思った。

「零もかわいいね!それにする?」と聞くと次は嬉しそうに「うん!」と言った。

(ほんとにそーだったのか…)と思ったのは内緒だ。

会計すると合計銀貨30枚になった。


そして服屋を出てすぐ眼の前に武器屋があるのが見えた。

(武器か…私は買わなくても創製できるが…零と雫には買うか。)と思い武器屋に行くのだった。

「いらっしゃい」と言ったのは優しそうな60代くらいの男の人だった。

「おや、かわいいお客さん達だ」と言われた。

「武器をください。初心者でも使いやすい武器で頼む」と言うと男の人は「お、冒険者か?」と聞いてきた。

「まぁ、そんなところです」と言うと「若いのによくやるねぇ」と言われた。

「予算はいくらくらいだ?」と聞かれたので「金貨60枚くらいの範囲で頼む。あと2本で頼む」と言うと「はいよ〜」と軽く返事をして奥から聖剣を取り出してきた。

「おいおい…こんなに良いもの…手に入れれるのか?」と言うと「金貨だからな」と言われた。

(金貨ってそんなに価値があるのか…)と思う楓だった。

「零、雫二人共、剣持てこれから戦いに行くから念の為持っておけ」と言うと雫が「私は剣よりナイフがいいです」と言った。「店主さんよぉ、ナイフあるか?」と聞くと「あるが…」と答えてくれた。

「それじゃ見せてくれ」と言うと奥から取ってきてくれた。

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