写し噺


「ご隠居さん! ご隠居さん! こいんきょさんったらご隠居さーん!」


「うるさいね。見えてるだろ。戸が開いてて、わたしのことが見えてるだろうが。なんだってそんな大きな声をだすのかね」


「いや聞こえてやしたか。集中して何か読んでらっしゃるから。大きい声で話さなきゃいけねぇのかななんて、思いやして」


「わたしの耳はまだ確かですからね。そんなのは余計な気遣いですよ」


「それならいいんですがね。上がっていいですか」


「まあいいよ。婆さんが居ないからなんにも出せないけれど。ずいぶん久しぶりだが、わたしも吉さんに用があったんだよ」


「さいなら!」


「待ちなさいよ。いいんですよ、あんたがいいかげんな人だてことくらい、分かったうえでこうして何年も付き合ってるんだから」


「そうですか? いや、本当にすいやせんね。お借りした切出し、給金が入ったらすぐに質屋行って受けだしてきやすから」


「そういってもうふた月じゃないか。そもそも人に借りた物を質屋に入れちゃいけません。わたしにああいった趣味があるのはわかってるはずじゃないか。切出しがなきゃ困っちまうんだからね」


「いや面目ない。……でも、そっちにある彫り物、仕事が進んでやいませんか? 形が前と違うような……?」


「ああ、それはもう出来上がってるよ。古道具屋で安く切出しが売っていたから、買ってそいつで彫刻し終えたのさ」


「へぇ、そうですか。ってぇことは、もうしばらく借りたままでも……」


「だから、それじゃ困るって言ってるんですよ。その切出しも、もう駄目になっちまったんだから。きちんと返してくれなくちゃ困ります」


「へぇ、それじゃあ、まあ頑張って受けだしてくるのでご期待を…… ところでその彫り物はいったい何ですか? なんだか四つん這いですけど」


「これは、熊だよ」


「……クマぁ? それが? クマはこんな四つん這いじゃありやせんよ? 鼻っ面もそんな長かないし。毛深ぇところは似てるけど」


「あんたが言ってるのは大工の熊五郎さんの事だろ。私が彫ったのはケダモノの方の熊ですよ。山の奥に住んでる」


「知ってやすよ。冗談で言っただけです。あれでしょ? 真っ黒で、時々山菜取りの婆さんを襲っちゃうっていう、あの」


「どうしてそんな不穏当な話になるのかね。熊といえば、もっと幽玄で、ところによっては山の神様扱いされてるような立派な生き物なんですよ」


「そうなんですか? まあどうだっていいんですが、あっしが今日ここに来たのは、その大工のほうのクマ話なんでさ。聞いてくださいよご隠居。あの野郎こんど、うつしみ屋に行くって言ってんですよ!」


「うつしみ屋ってのはなんだい、聞かないね」


「ご隠居さん知らねえんですか? ついこのあいだ、神田の方にできたってみんな騒いでたじゃねえですか!」


「ああ写真館のことかい。クマさんが写真館に行ったら何が悪いんだね」


「だってご隠居、その写真てえのは毛唐が持ち込んだ、魂を抜いて紙に写しちまうマジナイだっていうじゃねえですか! クマの野郎はあれでともだちなんですよ! あいつが早死にしちまうと思ったら、あっしはもう!」


「若いのにまぁ、ずいぶん迷信めいたことを…… 写真機が魂を抜くなんて話は10年くらい前は言われましたが、もう誰も信じちゃいないと思ってましたよ」


「10年も前? そんな昔に写真がありやしたか。最近やってきたもんだとばかり」


「10年どころか、日本に写真機がやってきたのは20年以上前も前の事だって聞いたね。島津の殿様がオランダから買い入れたんだけど、使い方が分からなくて。さらに長年色々と工夫して、十何年か前にどうにか、日本人だけの手で写すのに成功したって話だった」


「島津ってえと、薩摩っぽのことですかい」


「そうだけど、大きな声でそんな呼び方はよしたほうがいいよ、吉さん」


「構いやしませんよ! あんな芋ばっかり食ってるような連中! 将軍様を江戸から追い出しやがって。こちとらジイさんの、そのまたジイさんのころから江戸っ子ですよ。あの連中がデカい面でこの江戸をのさばってると思うと、あっしは腹が立って腹が立って……」


「なんだか話がそれちゃいないかい?」


「そうですよ! ご隠居さんがいけねえんだ、さつまいもがどうとか、への出るようなことをくっちゃべるから! クマの野郎の事ってすよ!」


「クマさんは大丈夫ですよ。写真なんて、しょせん上っ面を写すだけの事じゃないですか。魂だなんておおげさな」


「でも! 呉服屋のおキヨって婆さんが写真を撮られて半年で死んじまったって最近も騒ぎに」


「たしかその人は90歳の大往生じゃなかったかね? 日本にはこんな長生きの年寄りがいるってんで、外国人が珍しがって写したんだろ?」


「……じゃあご隠居は、やっぱり写真は魂を写したりしねえとおっしゃるんで?」


「そうだね。写真に写された人の顔になんだか生気が無いように見えるから、そんな迷信がでてきたんだとわたしは思うね」


「なんで元気が無くなるんですかね?」


「写真てのは、写すのに長いことじっとしていなきゃならないらしいよ。そんな元気な顔を、長い間してられないもんだろ? 人は」


「ははぁ。するてえと、クマの野郎も苦労するぞ。あの野郎の短気は仲間内じゃ一番だから」


「写真屋さんのほうが難儀しなきゃいいけどね。用はそれだけなのかい?」


「まあそうですね。お話を聞いて安心しやした。……ところで、そこにある、ご隠居さんが読んでたのはなんです? 黄表紙ですか?」


「黄表紙てあんた。どこで聞きかじったんです、そんな古臭い言い方。戯作なんかじゃありませんよ。これは日誌です。三日前に読み終わって、さっきは読み直してたんですよ」


「にっし?」


「古道具屋で切り出しを買った時にね、店主がおかしなことを言ったんですよ。この日誌を一緒に持っていくんでなけりゃ売れないって。切出しも日誌も同じ持ち主の物らしいんだが、そう言い残して死んだんだとか」


てえのは、何が書いてあるんです? 面白いんで?」


「興味あるのかい? 吉さんじゃ読めないと思うけれど」


「あー、あっしを馬鹿にしてますね? これでも寺子屋じゃ神童のきっちゃんと呼ばれたこともあったりなかったりしたんですよ? 貸してください」


「はいよ」


「……ん? ……なんです? こりゃ。が一つもねえし、漢字ばっかりだし……」


「まあそうなると思ったよ。これはお侍の書く文章だよ。漢字が唐から伝わって来た時から、偉い人らはこうして漢文だけで文章を書くのさ」


「ちっ。やっぱり侍ってのはに気にくわねえなぁ。薩摩も長州もよう」


「これを書いたのは吉さんご贔屓の、徳川様の御家人だよ。元御家人かね。御一新のせいで浪人になっちまった、そういうお方の日誌だ」


「そうなんですか。で、なんて書いてあるんです? ご隠居は読めるんでしょ?」


「知りたいかい? じゃあ、吉さんにもわかるように要点だけつまんで、訳して聞かせてあげようかね。本当は読んだ方がいいんだが。私の言葉じゃうまく伝わらないかもしれない」


「いや、それでいいからお願いしやす」


「——慶応六年皐月の二十日。……ちょうど今から一年ほど前だね。——先から患っている息のが一向に良くならない。体全体に力が抜け床から起きるのも億劫になる。このままでは体が弱っていく一方なのではないかと、不安になって仕方がない。このような気の弱いことを書き記すのは、御開府以来、徳川様に仕え続けた加納家最後の武士として情けなく、誰にも見つからぬように文机の奥にしまうことにする——」


「風邪でもこじらせやしたかね? それで死んじまったんで?」


「まだ、もう少し生きるよ。——皐月の二十五日。今日は朝から天気が悪く、雨のために冷えた空気で胸の苦しさがいやに増す。妻が少ない蓄えを節約し、作ってくれる料理も残してしまう。勘定所で同僚であった浅川作左衛門が昼に訪ねてきたが、私の様子を見て、静江に見舞いの言葉だけを残して去った。きっと体が確かであれば、何事かに私を誘おうとしてくれたに違いない。この身の病が恨めしい——」


「ふん。何に誘うつもりだったんでしょうね?」


「それは分からない。この日誌には記名が無くて、書いた者の名は加納という名字しか分からないんだが、その加納なにがしの見聞きしたことしか書かれないから、浅川という人の目的まではわからないんだ。物語とは違う」


「ふん。まあ、それはしかたありやせんね」


「私が思うに、商売にでも誘おうとしたのじゃないかな。あくまで侍のままで居ようっていう旗本や御家人は、みんな戦で死んでしまっているわけだからね」


「ちょっと待ってくださいよ? じゃあそのなにがしは働いてねえんですか?」


「吉さんだって魚屋になるのには小さいころから修業しただろう? 侍なんて、侍じゃなくなったらできることはそう多くないよ。切出しで小さな根付を彫刻して、それでわずかな金を稼いでいたようだが、生活を賄えるほどではなかっただろう」


「いったい幾つなんですそのなにがしは。ずっと若けりゃ、やり直しも効きそうなもんだけど」


「書かれていないが、全部を読んでみた限り三十前後と言ったところかな。やり直せない年でもないが、体が弱っていてはね。子供は居ないようだ。武家なら、子供が出来なければ離縁するのが普通。この加納なにがしは、よほど奥さん、静江という名のその妻を愛していたんだと思う」


「なんだか、やるせねえなぁ。結局死んじまうんでしょ?」


「続きを読むよ。——水無月三日。静江が働きに出たいという。武家の妻が外に出て働くなどと考えられないことだ。私に滋養のある物を食べさせたいと言ったので、どこで働くつもりなのかを訊く。料理屋の女中仕事の口があるというので、殴りつけた。そのようなはしたない仕事を加納家の妻がしていいわけがない。私の弱った体ではたいして強い力だったはずもないのだが、静江は今も泣いている——」


「女中仕事がはしたないって……」


「武家の考え方だからね……。とうに御家人ではなくなり武家ではなくなっているのに、まだ捨てられなかったのだろう。誇りというものを」


「……」


「——水無月十四日。蓄えが底をついたというので、大小を質に入れる。受けだすことは無いだろう。どうせ床の間も無いこの長屋に飾っておいて何になるものでも無し。腰にぶら下げれば、体は河原の菅の茎のように折れて倒れるだろう。骨身は日々、やせ細るばかり。咳をすると、痰の中にとうとう血が混じるようになった。もう長くはないのだろう。そうなれば、静江は自由にしてやれる——」


「刀、売っちまったんですか? 誇りなんじゃねえんですかね、お武家にとっちゃ。結局か……」


「ここまで聞いて、どう思うね。吉さん」


「どうって…… そりゃ、可哀相だなと…… いやもっと、こう……」


「胸のふさぐ様な気持ちになるだろう? わたしは坊様じゃないから、魂のことは分からない。けど、人の心っていうものは、写真なんかより、こんな紙と墨だけで出来上がってるものの方がよっぽど確かにうつすんだと思う」


「かもしれやせん……」


「まだ続くよ。——水無月十八日。静江が実家の高原の家で医者を紹介されたという。静江と共に深川へ出向き、妙庵という医者にかかる。籠は高原の舅が用意してくれたらしい。医者はまだ若く、私よりもふたつみっつ年かさだろうか。出してもらった赤い粉薬を飲み、一晩たって今日。苦しさが少しマシになり、体が軽い。静江の作ってくれた夕餉の卵粥を残さずに食した——」


「え? 元気になるんですか?」


「——水無月二五日。また妙庵に診察を受け、薬を受け取る。なんでもこの薬は西洋人が持ち込んだ物で、労咳を治すための特効薬なのだという。自分が労咳かもしれないという考えはずっと持っていたが、治す薬があるなら、もう恐れはない。咳も心なしか減ってきたようだし、痰に血も混じっていない——」


「なんですかご隠居。その加納様が死んだなんて、あっしに嘘ついたんで?」


「——文月一日。食事を十分に摂るようになったからか、体に肉が戻って来た。妙庵の診療所まで、静江に手を取られて歩いて向かう。帰り道はさすがに疲れたので、籠を使った。長屋に帰ってみれば、近所の女房たちが私の寝付いていた布団を干してくれていた。労咳であろうことは知られているのに、うつるかもしれないことを覚悟でやってくれたらしい。静江と二人、涙を流し礼を言った——」


「……」


「……続けていいかい」


「……ズッ、……どうぞ」


「——文月十日。夜中に喀血。妙庵の薬を——」


「ちょ、ちょっと。ご隠居。かっけつてぇのは? なんです? 血を吐いたってことじゃねえでしょうね?」


「そうだよ。この結城なにがしは、死ぬ。最初に言った通りだ」


「そんな……」


「訳が分かる所まで、飛ばして進もうか。——葉月七日。妙庵の薬を飲むと胸の苦しさが消える。咳も少なくなるのだが、たまに大きな咳を続けざまにしたあと、大量に喀血する。そのたびに数日寝こみ、粥しか喉を通らず、やせ衰えた私の体はもはや幽鬼のようである。一昨日、静江が妙庵の診療所に薬をもらいに行き、どうしたことなのかを聞いてきたという。医者はただ、薬を飲み続ければ良くなるとだけ言ったらしい。今はただその言葉にすがるしかない——」


「……」


「ここから、この日誌には日付が書かれなくなる。字も弱弱しくなり、読むのにいささか苦労した」


「なんで薬が効かなくなったんです? 偽薬だったとか?」


「わからない。労咳を治す薬なんて聞いたことが無いが、わたしは医者でもないしね。人参なんかを飲んで、時間をかけて湯治をして体力をつけて回復したって話は聞く。だからこの赤い粉薬が本当に特効薬なのか、わたしには分からないよ。まして西洋の薬だっていうのだし」


「……まだ続きがあるんですかい」


「もうすぐ終わるよ。——静江が姿を消したと思ったら、高原家から遣わされたという医者が来た。妙庵ではない。高原の仕えていた大篠家のお抱え医師だったという、亀井と名乗った医者によれば、私は労咳ではない。肺の中に、がんが出来ているようだと言われた。では妙庵の薬は何なのかと聞けば、分からないのだという。咳を鎮め、痛みを和らげる効果はあっても、がんを治しはしないようだ。がんは治らず、不治の病なのだという——」


「……」


「……なんだか、外は雨が降ってきた様じゃないかい?」


「雨なんかいいんすよ…… まだ続きますか」


「次で最後だ。——静江が命を絶った——」


「何で!!」


「……。——静江が命を絶った。もともと、高原家は妙庵など知らなかったのだ。静江が自分で探してきた医者だったと、舅に向けての遺書にあったという。遺書は見せてはもらえない。では私の薬代はどこから出ていたのか。それも遺書によれば、静江は体を売って金を稼ぎ、その金で、百両近い薬代を賄っていた。そう遺書に書き置き、妻は懐剣で喉を突いたのだ。訴えようにも奉行所はすでに新政府に解体され、代わりの刑部省とやらはまともに機能していない。訴える? 誰を? 静江の恥を世間にさらして、あの憎き新政府の連中に裁かせるのか? そもそも仇は誰だ。静江を汚した男たちなのか、労咳と診断した妙庵なのか、高い薬を持ち込んだ西洋人なのか。それとも、私なのではないか。私が今も侍ならば、この腰に大小が残っていれば。それらすべてを切り殺してくれるのに。私は薩長に侍で在ることを奪われてしまった。だが、そうでなくとも。幽鬼そのものといった風情の今の私には、根付を削る切出し一本すら手に重い。筆をまともに持つことも。この世には神も仏ももはや無い。私には、死して浄土を目指すことすら許されていない」


「……」


「日誌はここで終わっている。今読んだ最後の乱雑な書き込みには、血の飛沫の跡が残っているよ。喀血なのか、あるいは自害でもしたのかもしれない」


「……」


「吉さん」


「あんまりだ。ご隠居。これはあんまりひどい話だ」


「うん」


「加納様の言う通りだ。この世には神も仏もねえんだ。なんで静江さんが死ななきゃならねえ。旦那のために、精いっぱいできることをしただけじゃねか。加納様もわるかねえだろ。どうしてここまでの目に会わなきゃならねえんだ!」


「吉さん。私はね、この話の中でひとり、やはり許せない者が居る」


「誰ですか」


「それは医者の妙庵だ。この妙庵は加納なにがしが労咳ではなく、肺のがんに罹っていてもう助からないことを知っていた。少なくとも、途中で、そうと気付いたはずなんだ。そう思えてならない」


「……そうですよ! そうに違えねえ! そうと分かっていながら、静江さんにずっと体を売らせて、薬代をせしめて、そんな奴は許しておけねえ!」


「吉さんも、そう思ってくれるかい……」


「思いやす! 今すぐその妙庵ってクソ医者の所に怒鳴り込んで、とっちめて本当のことを吐かせてやる!」


「そう、言ってくれるだけでいいよ、吉さん。妙庵はもうこの世には居ないんだ。3日前の晩に深川で火事があっただろう? 妙庵の家がそこだったのさ」


「……え? あの、両隣あわせて三軒燃え落ちたって、あの火事ですか? ……へぇ。加納様は神も仏もねえって言ってやしたが、天罰ってもんがあるんですかねぇ……」


「天罰ではない。妙庵は、人に刺されて殺されている。火がつけられたのは死んだ後の事だ」


「天罰じゃねえと? じゃあ、他所でも恨みをかってやがったんでしょうかね。しかしもう死んじまってるとなれば、本当のところまではわからねえわけだ……」


「たとえ、本当の事が分からなくても、結城なにがしの心は妙庵を殺したがっている。そこまでは、やはりかいつまんで話を聞いただけの吉さんには、伝わらないようだね」


「へ? そりゃ、いったい……?」


「いいんだよ吉さん。この話はここで終わりだ。そろそろ帰ったらどうかね? そこの傘をもってっていいから」


「そりゃ、帰れってなら帰りますけど。……でもご隠居。たしかあの火事で亡くなった仏は、真っ黒の骨だけになって見つかったはずですよ?」


「そうなのかい。わたしはそこまで、知らなかったから」


「なんでまた、妙庵が刺されて死んだってことをご存じなんです? 見てきたわけでもないでしょ? ご隠居?」


「……」


「まさか見ていたとか? 刺されたとき、近くにいらっしゃったんで……?」


「……」


「いやだなご隠居、変な冗談は。……なにか。なにか、言ってくださいよ」


「だから、言ったじゃないか。吉さん」


「何を」


「顔かたちを写すだけの写真なんかより、こういう物の方がずっと確かに、人の心をんだって」



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