魔物の大群7 森の奥…

森の奥に着いた。確かに何かがいる。

「人?」

それは魔物ではなかった。フードを深く被り顔を隠した1人の男が巨大な岩の上に腰を掛けている。

「…初めまして、レオン」

「っ!!俺のことを知っているのか!?」

「ああ、仲間から聞いている」

「仲間?」

「仲間が世話になったみたいだな。俺はコウモリのボスだ」

「!!コウモリのボスがどうしてここに!!いや、ボスがここにいるということは今回の件はお前たちコウモリの仕業なのか!?」

「ふっ、ああ正解だ」

「どうしてこんなことを!!」

「どうして?ただの実験さ」

「な!? たくさんの人が傷ついているんだぞ!!」

「………。実験結果が出揃った。これで失礼する」

「待てっ!!」

それだけ言うとコウモリのボスはあっという間に見えなくなってしまった。またしても、逃げられてしまったのだ。

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