婚約
「それとリリーお前に婚約の話が来ている」
「え!? 私にですの!?」
「ああ。そろそろ婚約者がいても可笑しくない頃だからな」
「私は……私は婚約いたしませんわ!!」
そして、レオンはリリアーナに突然腕を引っ張られた。
「ちょっ、あ、あの、リリアーナ?」
「私はレオンと婚約します!!」
「ええっ!?」
「な!? いきなり何を!!」
「いきなりではありませんわ。はっ、もしかしてレオンは私との婚約は嫌…ですか?」
そう言ってリリアーナはレオンを上目遣いで見ている。
「うっ、い、嫌ではない…けど。でも俺でいいの?」
「レオンがいいの!!」
「別に俺はいいけど…」
レオンは突然のことに驚き、困惑した。
「……とりあえず父上には伝えておく。父上もリリーが嫌なら無理に婚約はさせないと言っていたし断っても問題はないだろう」
「リリーとレオンが婚約…。2人が婚約したらもっとレオンの魔法を見れるかも!!うん、いいね!! 僕は全力で応援するよ!!」
「ありがとうございます!!お兄様」
なんかどんどん話しが進んでる気がする…。
「さあウィル帰るぞ」
「えっ!?」
「いやあ…それは…」
「俺だけでは父上を説得できないかもしれないぞ。説得できればもっとレオンの魔法が見れるかもしれないのになー」
わざとらしくジェラルドが言う。
「っ!! し、仕方ない。すぐに戻ってくるから、待っていてくれ!!」
横でリガルドはにやりと笑っている。
「分かりました」
ジェラルドとウィリアム、それにライモンドも王宮に戻った。それによりノースディア城は随分と静かになった。
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