婚約2

その後、ウィリアムから連絡が入った。婚約の許可が下りたようだ。レオンの実家は普通の伯爵家だ。ゆえに、そう簡単には婚約はできないだろうと思っていたが、割とすぐに決まった。どうやら、ウィリアムとリリアーナ、マリアンヌを助けたことへの褒美という形であっさり認められたようだ。


後で聞いた話によるとリファード伯爵家では突然王宮からの使いが来て大慌てだったらしい。そして、婚約の話と宮廷魔法師になることを聞いて、家族全員しばらく放心状態だったようだ。特に兄レイモンドはまだ10歳なのに婚約するなんて…と悲しんでいたとのことだ。


まあいつかは婚約するんじゃないのか…普通。貴族なんだし。だからそんなに気にすることでもないと思うんだが…。


そして、婚約が決まってすぐに民に向けて婚約が発表された。初めは他の貴族家を差し置いてなぜリファード伯爵家の子供が?と不満に思っていた貴族も多かった。だが、レオンがウィリアムとリリアーナ、そしてマリアンヌを助けたことを知ると反対意見は収まり、全く出なくなった。

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