謎の男との戦い3

そして、クロウは闇魔法を細長く鋭利にしてレオンの防御魔法に突き刺した。

次の瞬間、パリンッ

なんと防御魔法が弾け飛んだ!!

慌ててレオンは攻撃を避けた。


「へえ、これでも避けられるのか」


まさか防御魔法が壊されるとは…。


クロウ本人からは魔力を感じなくてもクロウの放つ魔法からは魔力を感じ取ることができる。探索魔法で飛んでくる魔法の場所を把握し、避け続けるのではなく、レオンも水魔法を鋭利にして撃ち落とすことにした。

カンッ、カンッ、激しい音が周囲に鳴り響いている。


鋭利にした水魔法と同時に、圧縮した水魔法も発動し素早くクロウにぶつける。


「おっと」

寸前で避けられてしまったが先程より攻撃ができている。


もう少しで倒せそうだ。そう思っていたそのとき、

「クロウ様、王国の兵が来ました。ボスからここを捨てるとのことです」

コウモリの構成員が下で叫んでいる。

「そうか。どうやら君の味方が来たようだね。うちのボスから命令が出たことだし、残念だけど今日は帰ることにするよ。楽しかったよ。また会おう」

そう言うとすぐにどこかに去ってしまった。

「えっ!? ちょ!!」

に、逃げられたっ!!

次こそは絶対に倒す!!

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