第2王子
「レオン!! 昨日は興奮して伝えるの忘れてたんだけど、伝染病のこと、調べたら意図的に広められていたことが分かってね。伝染病の種類も特定してくれただろう。そのおかげでね」
「そんな!? 一体どうして…」
「目的までは分からない。ただ、とある闇組織が関わっていることが分かってね。その組織の拠点を1つ潰すことができたんだ。改めてありがとう。君のおかげだ」
「はい…」
「だが一応気を付けておいてほしいんだ。彼らが君のことを知ったら、襲ってくるかもしれないから」
「分かりました…」
「さてと…さあ君の魔法を見せてくれないか!! 何でもいいから頼む!!」
「えっと…分かりました。では2属性の合成魔法を」
そう言って水魔法で大きな水の塊をイメージする。そして、そこに風魔法を合わせて、勢いをつけて放つ!!
ドンッと音がして木に命中して倒れている。
「素晴らしい…。素晴らしいよ!!」
ウィリアムはレオンの魔法を見て、目を輝かせている。
というか、何か性格違くない!?
初めて会ったときとまるで人が違うようだ。
「もっと見せてよ!!」
「えっと…」
俺は驚いて、つい後ろに数歩下がった。
「引かれてるぞー」
「ちょっとお兄様!! レオンが困ってるでしょ!!」
「ごめん、つい興奮しちゃって」
「いえ…」
「言ったでしょ、周りが見えなくなるって。お兄様は外では完璧な王子様なんだけど魔法のこととなると人が変わるのよね」
ああ、それで。そりゃあ違うわけだ。初めて会ったときは外だったし王子様として接していたのだろう。王子様というのも大変だなと思ったレオンだった。
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