第116話 設定について詳細 「存在値と戦闘力について」「センの軌跡」「神」「原初の世界」「世界について」
【 存在値 】
レベルが底値となり、それより下にはならない。
評価対象が、レベルだけではない値。
使用できる『魔法』・『グリムアーツ』、また、その他スキル諸々など、
そのキャラクターの『ステータス』に関する全てをひっくるめた『総合評価』。
【 魔力 】
体内に循環する魔素みたいなもの。魔力の量はMP値で表示される。
「魔力」=「胃袋」に例えると、少し理解がしやすい。
胃袋に例えば場合、マナは食べ物となる。
MPというのは「食べられる容量」であり、
魔法攻撃力は「食べたものを効率よくエネルギーに変換できる割合」となる。
【 オーラ 】
一言で言えば、不思議なエネルギー。
いわゆる気の様な物。
纏わせ肉体を強化したり、肉体を活性化させ自己治癒したり、武器に纏わせたり、魔法の効果を高めるためのブースターにしたり、止血したり、グリムアーツの威力を上げたり、肉体の推動ができるなどベースになる力。
【 戦闘力 】
仮に、存在値100同士が闘ったらどっちが勝つか。
その指数が戦闘力。
運・体調・相性で変化するので一概にはいえず、数値化が難しいという設定
【 閃 壱番(せん えーす) 】
地元で一番頭の悪い公立高校で学年首席だった、苗字もろともキラキラネームの高校生。
偏差値ゲロカスのくせに校則だけはやけに厳しい公立高校だったため、もちろんバカばっかりだが、ヤンキーは少なかった(ゼロじゃない)。
友達はつくらない方針で、昼食などを誘われても正式に拒否する。
ネット小説が大好きで、昼休みなどの空いた時間もスマホでネット小説を読んでいたため、友達とダベっている暇などはなかった。
ある日、トラックに轢かれて転生。
最初の一回目は、特にチートなどなく、
実力のみでどうにか冒険者として成りあがっていった。
二回目以降は、能力を引き継いでいるので、基本的には常時無双状態。
八回目に転生した『超最上級世界(第2アルファ)』は、冒険者の平均存在値が『100』を超えていて、世界最強の超魔王に至っては存在値が破格の『820』という、なかなかイカれた世界だった。
仮に普通の日本人が転生したら、ある程度のチートを持っていても、生存率はかなり低いという、凶悪な地獄だったが、既にある程度の力を確保していたので、必死に食らいつくことで、どうにか超魔王を倒し、頂点に立った。
十五回目の転生で、『認知の領域外』に隔離されている『神の世界』に転生し、生物としての限界を突破する。
『神化』や『真覚醒闘気』などの、バランスブレイカーなパワーアップシステムがどんどんインストールされていき、存在値がインフレしていく。
七十回目の転生で、また『神の世界』に舞い戻り、最上級の神々とも手合わせするようになる。全世界で唯一『究極超神化6』という、『一分限定だが、存在値を、天文学的数字にまで押し上げられる無敵技』をマスターし、神の頂点に立つ。
七十五回目の転生で、自分がカンストしていることに気付き、そこからやる気が一気になくなる。
センは、典型的な、『レベルMAXになった途端に飽きて、クリア直前だろうが関係なく投げだしてブック○フに売りにいく系ゲーマー』だった。
ちなみに、バフを何も積んでいない『素存在値』のカンストは『3000』。
存在値は『神化による強化』も勘定にいれるため、プロパティアイで見通した際のセンの存在値は『17兆』なのだが、通常時のセンのスペックは『存在値3000相当』ということになる。
バフりまくることで、瞬間最大存在値を17兆まで持っていくことができるが、
その状態はメチャメチャ疲れるうえ、一分しか持たない。
ちなみに、神の闘いで、そうそう上手くバフることはできない。
究極超神化6は使用するのに五分間の『完全精神集中』が必要。
そんなもん戦闘中に稼げるわけがない数字。
つまり、正々堂々のタイマンだと、実は死にスキル。
仮に、MAXまで覚醒できたとしても、敵が究極超神の領域にいる者であれば、一分逃げ切るくらいはできるので、やっぱり死にスキル。
なので、
数千億 VS 数千億
という状態での長期戦闘が、神々の闘いの基本となる。
どのタイミングでどのバフを積むかなどの計算が勝利の鍵になっていき、
最終的には、ほとんどジャンケンと変わらなくなる。
ゆえに、頂点までいくと、闘いが、クソつまらなくなる。
たとえれば、
『三日間くらい、ひたすらジャンケンをやり続けて先に一万勝した方が勝ち』
みたいなもの。
――楽しいわけがない。
九十回目以降の転生。
それまでは、なんとか、様々なことをして暇を潰していたが、さすがにやることがなくなる。終わり方を真剣に探しだすものの、何をしても、天命をまっとうした後は、違う異世界に転生してしまい、絶望する。
【 神 】
世界創造の権限を持ち、世界管理の義務で縛られている、超高次生命。
『本物の神』は、『最低でもランク50以上の魔法が使用可能』という、派手に突き抜けた存在。
それゆえ、『現世(神の世界以外の全て)』に干渉する際には大きな制約で縛られる。
まず、現世では力の大半が使えない。
『神化』などの覚醒技は使用不可で、かつ、存在値が大幅に減少する。
実は、『現世で闘う』という条件下であれば、アダムに勝てる神はそうそういない。
『神の力』は、『神の世界』でだけ使える限定的な力。
センに『その制限』はない。
理由は不明。
あらゆる点において、神は別格。
存在値も、100万以上が当たり前。
覚醒を使って、存在値を十億や百億くらいまで上げるのも当たり前。
1兆の領域を超える者は、さすがに少なく、1兆から先に至った者は『真なる神』として扱われるようになり、10兆を超えると『究極超神』という『最高栄誉の称号』を得る。
神の力は『現世』では異常。
それゆえ、現世に干渉する際には様々な枷をはめられるのだが、センはそれがない。
ゆえに、センは、現世だと常に、色々と気を使っている。
その反動か、『神の世界』にいる間は、ズボラでテキトーにやっている。
そのため、ほかの神々から、若干、嫌われている。
上級世界(ガンマ)以下の世界しか創造できないような低位の神は、
神の世界の『深層』に踏み入れる資格を持っていない。
ゆえに、そういう低位の神は、
『深層に転生し、そのまま深層で覚醒したセン』のことを知覚していない。
基本、低位の神は、高位の神には会えない。
神であるはずの自分たちよりも遥かに気高く尊い存在が、
知覚できない『どこか深く』に存在しているとしか認識していない。
【 原初の世界 】
『神々』の手が僅かも加わっていない謎の世界。
『究極超神』は、『神の制約』さえ受け入れれば、どの世界にも干渉できる権限を持つのだが、
そんな究極超神でも、原初の世界だけは、足を踏み入れることができない。
ダレによって創造され、何のために存在するのか誰も知らない、最古の世界。
【 世界について 】
センは、日本で生まれてもなんの価値もない人間だった。
というより、日本以外の世界で生まれていれば、
それがどこであれ、必ず何かしらを為せる特別な才能を持っていた。
それは、『レベルが上がりやすい才能』
よく聞く才能だが、問題はその品質。
全世界最高クラス。
――ここで、センの故郷について説明しておく。
『超最上級世界』で生まれた人間は、基本的にアルファ人と呼ばれ、人間以外は、アルファ種と呼ばれる(その名称を用いているのは、ほとんど神だけ。世界が複数存在し、序列や格差があることを知ることができるほどの超高位生命もそう呼ぶことはある)。
センはアルファ人。
つまり、故郷はアルファ。
それも、序列一位の第一アルファ。
日本人は、『ステータスは低いが多量の技能を有する者』が生まれやすい。
アメリカ人は、『武器を用いたグリムアーツが得意な者』が生まれやすく、
中国人は、『凶悪な広域範囲系の破壊系魔法が得意な者』が生まれやすい。
日本人以外は、第一アルファだと見事に無意味な力ばかりを持って産まれてくる。
日本人も、有している技能は、ほとんどが、魔力を用いることが前提の戦闘系や魔法系で、
だというのにステータスは低いので、ほぼ大半の人間が『無能』として認識される結果となる。
ステータスが低ければ低いほど、有する技能はハイスペックになるため、
勉強もスポーツも何もできないゴミ人間のほぼ九割が、異世界では無双できる。
アルファ人は、大概、高スペックな才能を持っているのだが、
その中でも、第一アルファ人は、総じて超ハイスペック。
特に、日本で無能扱いされている者は、
レベルを上げる手段が豊富な異世界では『超極上品』であることが多く、
運よく転移・あるいは素質を持ったまま転生できれば、死ぬまで、ずっと無双できる。
第一アルファには『マナ』も『ナノ・スピリット』もなく、『精霊』も『魔物』もおらず、『魂魄処理機構』も機能していないので、極上な資質も、たいがいは、持ち腐れて終わる。
序列一位のアルファなので、当然のように、主神は『究極超神』なのだが、第一アルファの主神は、己が強くなることにしか興味がない戦闘狂。
ゆえに、第一アルファに存在する者は、神から基本的にシカトされている。
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