第20話 彼女と、魔女と。

本編第12話 「1月 正月の魔女とミヤコダさん」 https://kakuyomu.jp/my/works/16816700428006723904/episodes/16816700428863493633


 ネタにした映画タイトル

「サスペリア」(2019)


 こんちは、うびぞおです。

 今回ぐだぐだ書くのは、『サスペリア』。1977年に撮られたホラーの名作を2018年にリメイクしたものです。



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 今日、借りてきたのは、70年代のイタリアのホラー映画のリメイク。

 もとの映画は有名で、このリメイクも大筋は同じらしい。でも、すべてのネタや設定をパワーアップさせて凝縮しきれなかったようなリメイクだった。


 舞台は1977年のベルリンの壁崩壊前の西ドイツ。主人公は、アメリカから有名なモダンダンスの舞踊団に入団した。不可思議な現象が続く中、主人公は次の公演ではメインのダンサーに選抜される。一方、この舞踊団には、舞踊団を「魔女の結社」と言い残して行方不明になった少女がおり、その少女の精神科医も巻き込まれていく。


 東西のドイツの分断、冷戦下の緊迫感、コンテンポラリーダンス、魔女、アーミッシュ、とにかく情報が多すぎて、内容が濃すぎて、しかも何だか意識が高くて。

 なかなか理解が付いていかず困惑してしまう。面白いとか怖いとか感じている暇はなくて、不安ばかりが募っていく不気味な映画だった。……私はこういうの好きだ。


(本編より抜粋)

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 おお、ちゃんとカヌキさんがあらすじ説明とレビューをしてくれてるじゃないですか。


 この映画は、ダンスシーンがものすっごい迫力で、それだけでも見応えがありますし、舞踊というのは本は呪術であるということを思い出させてくれます。元の1977年版はバレエで、このリメイク版はモダンダンスで、前作に比して美しいとは言い難くとも、怖いくらい迫力ある振り付け(格好良い!)になっているため、舞踊の呪術的な側面がかなり強いです。

 主人公が踊りに没頭する陰でダンサーが命を落とすシーン、おどろどろしい定期公演のシーンなどは、これはダンス映画かと思う程の迫力がありますが、ラストの血みどろ群舞シーンが余りに凄まじく、ホラーとダンスの狂気の融合にもう絶句するしかありません。

 ダンスとホラーの両方に興味のあるってニッチな趣味がある方(いるのか?)には、是非見ていただきたいです。


 加えて、女優さんたちが凄い。

 主人公のダコタ・ジョンソン、友人のミア・ゴス、冒頭シーン登場のクロエ・グレース・モレッツという若手演技派に加えて、舞踊団のリーダーがティルダ・ウィンストン。いや何が凄いって、とにかくティルダ・ウィンストンです。2役目までは気付けたんですが、まさかの3役で驚かされました。本当にこの方は「化け物」として尊敬してしまう女優さんです。初見で3役見破れた人がいたら凄いです。


 ちなみに世間の評価はなんだか賛否両論らしいです。

 まあ、2時間半ごちゃごちゃしてばかりいますし、元のアート感のある「サスペリア」とは設定が似ているだけの別物にしか見えないので、面白くない人には面白くないんでしょうね。

 うびぞおは好きです。



 さて、この映画は、カヌキさんとミヤコダさんが初めて二人でお正月を迎えた頃で、二人の関係は、まだ、恋愛感情と友情の境目をうろうろしてる辺りです。そこになぜ「サスペリア」を持ってきたのか、

 ……覚えてません。

 クリスマスが「落下の王国」でホラー映画ではなかった分、お正月は思い切り血まみれのホラー映画に振ろうとしたんだっけかなあ。少なくとも、「サスペリア」である必要は全くありませんね。

 2年前の自分の考えてることなんて分かんないよ笑。


 次回は、新作短編で似非エッセイを書く予定です。

 よなが様からリクエストいただけました!感謝します。クリストファー・ノーラン監督作品から、ということです。監督の新作は映画館で必ず観てます(初期作品はさすがに無理でしたが)。たくさんある名作から、どれを選ぶのか考えるだけでもワクワクします。現段階では、まだどの映画なのかも決めてないです。間に合うんかいな。

 よろしければ、この映画でミヤコダさんとカヌキさんの話を書いてみろ、みたいな映画リクエストください。

 今回も無事ニチアサ更新でした。よろしければ、また来週もお目にかかりましょう。

 読んでくださってありがとうございました。



 うびぞお




 マギー・スミスさんが2024年9月27日に亡くなられたそうです。

 ハリー・ポッターのマクゴナガル先生が最も有名ですが、うびぞおは、『天使にラブソングを』の修道院長さまがとても好きでした。

 ご冥福をお祈りいたします。

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