事故
彼女の死から半年。友達が心配して来てくれたりして、俺は少しずつ日常を取り戻しつつあった。
大学にも少しずつ行けるようになってきたし、女性と話すのも怖くなくなってきた頃だった。そこから少しずつ日常が崩れ始めてきた。
女性と話した日の夜には、あの日の夢を見る。とんでもない悪夢。まるで俺が他の女性と話すのを阻止するみたいに、彼女は何度も夢で俺を責めた。
その度に友達は俺の家まで来てくれて、霊媒師に見てもらった方がいいとアドバイスをしてくれた。テレビで出てたおすすめの霊媒師の紹介までしてくれた。
俺は意を決して行くことにした。このままでは、いつか殺されてしまうかもしれない。俺は明日の13時に予約を取ってもらった。幽霊なんて信じたくもないが、楽になることを願って俺は眠りについた。
霊媒師は本物だったみたいで、取り憑いてる彼女と話をしてくれた。彼女が今まで自分が死んだことに気づいていなかったこと。無意識に俺に悪い影響を及ぼしていたのを深く反省していること。そして本当に最後にするから、今日1日だけ俺のそばにいさせて欲しいこと…正直すぐにでも祓って欲しかったが、今日1日我慢するだけで開放されるならと俺は承諾した。
霊媒師は何かあったらと俺に彼女の声が聞こえるようになる石(いわば霊感を高める的な石らしい?)とお守りをくれた。ただお守りに関しては、すごく強い効果がある訳では無いので、石で彼女の声を聞き異変を感じたらすぐに連絡をするように言われた。
自分が霊だと気づいた彼女に俺をどうこうできる力は残ってないらしいが、一応さらに力を弱める儀式?もしてくれたらしい。
そんなこんな色々としてもらい、俺はお金を払って館を後にした。
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