助言

とは言ってもさすがに、この悪夢が一生続かれるのは困る。私は彼の助言通り霊媒師に頼ってみることにした。ネットで検索すると大量に出てくる霊媒師の名前に誰を選べばいいのか混乱する。

「こういう人たちって本当に見えてるのかな。」

ボソッと独り言を放つ。別に信じてないわけじゃない。なんなら私自身元々霊感はある方だ。だから、霊が見える人の気持ちはよく分かる。ただ、それを商売にした時点で途端に嘘くさく感じてしまうのだ。

「あーもう、誰にしよう。」

スマホを手から離し、ベットの上に寝っ転がる。それにしても、この悪夢がもし幽霊によるものだとしたらどういう意味があるのだろうか。現実味がありすぎて夢占いで調べてもヒットするものもないし。良い知らせっていうわけじゃないことだけわかる。色々と考えながら天井を見つめているとふと眠気が襲ってきた。昼寝だからあの夢は見ないかな。少し不安になりながらも襲ってくる眠気に逆らえず、私は眠りについた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る