第7話 とある掲示板にて
467:名無しの匿名
なあ、配信に映ってたあれ、めっちゃ可愛くなかった?
468:名無しの匿名
どこの配信?
469:名無しの匿名
http://────
18:23
470:名無しの匿名
>469
助かる
471:名無しの匿名
ん?なんだこれ
472:名無しの匿名
見てきたけど、スライムみたいなのが映ってたな
473:名無しの匿名
ドロドロから女の子が現れてるぞ
474:名無しの匿名
今日はこれでいいや
475:名無しの匿名
キモe
476:名無しの匿名
え、でもちゃんと見てみると、スライムみたいな液体から人間が立ち上がってるけど、これはスキルって事?
477:名無しの匿名
そんなスキルあるん?
478:名無しの匿名
>477
あるにはあるけど、ここまで自由に体を溶かせるスキルは見たことない。
まあ、多分新しいタイプの魔物とかじゃね
479:名無しの匿名
dddddddddd(脳破壊)
480:名無しの匿名
いや、草
481:名無しの匿名
え、魔物か?
普通に人間に見えるけどな
482:名無しの匿名
俺も
483:名無しの匿名
でも、新型の魔物って可能性も十分あると思う
484:名無しの匿名
また、外出自粛か
485:名無しの匿名
寄生型の時と同じ事になったらダルいな
486:名無しの匿名
リモート授業は最高だったけどな
487:名無しの匿名
Wow!!!銛パンチ!!!Wow!!!銛パンチ!!!
488:名無しの匿名
なんかスライムみたいな感じに見えるけど、そういうの関連のスキルなんかな……?
489:名無しの匿名
分からん
490:名無しの匿名
うーん、無知無知の知!
491:名無しの匿名
おもんな
二度と投稿すんなカス
492:名無しの匿名
(´・ω・`)
493:名無しの匿名
でもさ、普通に可愛いじゃん。
もし魔物だとしてもこいつになら俺、殺されてもいいよ
494:名無しの匿名
>493
いや、ほんとそれ
495:名無しの匿名
拡大して、画質荒くなってても一目でクソ可愛いことが分かる
496:名無しの匿名
ホンマや、めっちゃ可愛いなこの子。
髪の毛なんて光ってるし。
497:名無しの匿名
女児判別検定準2級の俺に言わせると、大体12歳くらい?
498:名無しの匿名
なんだその検定w
てか、確かに12歳くらいに見えるなw
499:名無しの匿名
>496
よく分らんけどさ、人間の髪の毛ってあんな光沢出るもんなのか?
500:名無しの匿名
>499
無理
アニメじゃないんだからあそこまで光る訳ない
501:名無しの匿名
同意
502:名無しの匿名
CGかなにかなん?
503:名無しの匿名
配信やぞ?配信者もコメント読んでたし、CGって可能性は低い
504:名無しの匿名
じゃあ、本当に実在するってことになるけど
505:名無しの匿名
つまりはそういうことやんね
506:名無しの匿名
よし、特定班、出番だぞ
507:名無しの匿名
やるか……この美少女の行方を探そうか
508:名無しの匿名
お前ら、現実にこんな人間居るわけないだろw
こんな美少女、目にしたら尊死するわwww
……よし、探すか
509:名無しの匿名
いや、草
510:名無しの匿名
草
▽
あれから数日後、俺はいつもの姿で出社していた。
普段、家の中ではこちらの姿ではなく少女の姿として居る。
なぜならば、スキル発動自体にごく微小ながらも魔力を使用するから。
あまりにも長時間発動していると、魔力が枯渇してしまう。
なにせ俺の魔力総量はあまり多いとは言えないからな。
だからこうして出社する時だけ、この姿になるのだ。
まあ、要は少女の姿の時がデフォルトって事。
こうして出社する時はいつもの俺の姿になるという事だ。
最初の頃はスキル発動に違和感もあった。最近では慣れてきて、どちらの姿も違和感なく過ごせるようになった。
──しかし、慣れてきてどうも気が緩んでしまっていたのか、昨日コンビニに少女の姿のまま行ってしまったんだよね。
ちょっと不味かったかな?
仮にも俺は一度魔物として見られた身だ。
あまり軽率な行動は取るべきではない。
通報されて討伐され、死亡、なんてことも起きかねないからな。
ま、まあ、俺なんかを好き好んで調べる奴なんているわけないだろうし、あの位だったら別に気にしなくてもいいだろう。
なんてことを考えつつ、フロントを抜け、自分のオフィスを目指し、数分ほど歩くと自分のデスクに到着する。到着したならば目覚めの一杯とばかりにコーヒーを社内に備え付けられたポットから注ぎ、ちびちび飲む。
そんな感じで時間を過ごし、そろそろ仕事を始めようかとデスクのパソコンに向かったその時だった、
「せ、先輩!不味い事になってますよ!」
葉上が息を切らしながらこちらに走ってきた。
そしてスマホを取り出す。
「おいおい、社内を走るんじゃない。そんなだからモテないんだぞ?」
なお、どちらも相関関係はない模様。
「で、どうした?お前が走ってくるなんて珍しいな」
「こ、これを見てください!」
そう言ってスマホの画面を見せてきた。
「……これは?」
そこには、コンビニと、そこから出てくる白髪の美少女が映っていた。
んー?
ダレダロウナ、この子。
ちょっと俺には分からないな。
うーん、マジで分からんなー……。
……ってなにが分からないだ馬鹿野郎、俺じゃねえか!
手にファ〇チキ持ってる図なんて、なんてまんま昨日の俺だし!
「せ、先輩。これ、先輩ですよね?」
ああ、うん、そうだな。
俺だな。
「そうだな」
「なんか、先輩、捜索されてますよ?」
「マジで?」
「いや、マジで」
それを聞き、俺は確信する。
うん、終わった、と。
いやね、普通にこのままだと住所特定されるよ?
ってなったら平穏とは程遠い生活になるわけだ。
えーっと、これどうしよか。
何か考えないとな……。
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