第13話 反撃 其の二
ガン!
硬いッ!このゴブリン、さっきから戦っているが、拳で何発入れようが炎を纏わせようがろくにダメージが入ってる気がしない、
腕を曲げ、脇をしめ、姿勢を低くする、
「フレアバラージ」
本来バラージ拳の打撃や銃撃、ダガーや槍などの刺突で連撃を繰り出す技だが、炎による火属性の攻撃を加えて連撃を放つスキルだ
くっ、
今ので一旦距離は取れたけど、全然ダメージが通らない、筋力増量の能力だから単純に攻撃力をあげるだけかと思ったのに、防御力まで調整できるとはその上重装だから単純な防御力も高い、、、またくる、向こうもこっちと同じ打撃、防げるか?
「ウィンド、バースト!」
目の前で暴風が吹き荒れる、それと同時に誰かが突っ込んできて武器をふるい、ノックバックで距離をとり、こっちを向く、スフェーンだ、
「ヒバナッ!早く拳を構えて!来るよっ!」
「はっ、わかった!」
拳に火を纏わせ再び構える、そのまま前に突き出て、同時に拳を突き出す
「拳牙!(けんが)」
一瞬で突き出された拳が火の渦を作り出し、吹き飛ばす。
「まだまだ、」
屈んで足を伸ばし、回転して足払いする
「スフェーン!変わって!」
「オーケー!」
アタシが下がるのと同時に入れ替わり、スフェーンが槍を突き出す
「ストライク!」
刃を突き立てるが、あまりダメージはなさそうだ、
「スフェーン!能力でそのままやりおさえて!」
「えっ!?わかった!
スフェーンが空気を圧縮して、槍を空中に止まらせる、そしてゴブリンが少し腹にめり込んだため筋力をあげて抜こうとするだがそこに、
「もう一発行くから耐えろよッ!」
拳の炎の火力を上げて脇をしめ、少し屈んで構え、槍の持ち手の先端部に狙いを定める
「フレアバラージ!」
打撃で押し込んで槍を食い込ませる
、、、
少し威力が上がった気がする、スフェーンが何かした?
スフェーンのところまで戻って話しかける
「今何かした?」
「うん、した、」
「何を?」
再び問いかける
「火って酸素が多いと燃えやすいでしょ?だからちょっと難しかったけど、酸素だけを拳の炎に送り込んで火力を上げたの」
「なるほど、じゃあできればアタシが攻撃する時はして欲しいな、」
「りょーかい、もうあの槍抜いていい?」
どうだろう、あの野郎目の前に敵がいるのに槍を抜くことに集中している、そうとう頭が悪いらしい
「抜いていいけど、抜いたらすぐ攻撃仕掛けて来ると思うから気をつけて」
「わかった」
シュン
一瞬槍の周りの空気が揺れたと思ったらこちらに飛んでくる、直後こちらにもう一度気がついたゴブリンがこちらにくる
「くるよっ!」
スフェーンの合図で拳を構え左手を前に出し構える
「一撃、ヒーツストレート!」
一撃で吹っ飛ばす
「追撃お願い!」
「エアーバレット!」
飛んだ先で空気の弾丸が貫く
よく見ればさっきの傷が塞がっていってるようだ
「スフェーン!再生能力持ちだからこのまま叩きこむよ!」
足で地面を蹴って跳躍、そのまま奴の頭に踵落とし、向こうから拳が飛んでくる、腕をクロスして防御、それでも衝撃で後ろに下がらされるが、そこにスフェーンが突っ込んできて槍をふるう、今度は蹴りがくる、空気弾で防御、反動でできた隙に攻撃する、続けて向こうは右てで槍をつかみ、筋力増量で槍を抑え、左手で殴ろうとする
「スフェーン!屈んで!」
屈んでくれたッ!これならいける
「火翔!」
思い切りアッパーを入れる
怯んだ、もう一度叩き込む
「バーンレイ!」
炎の光線で体をぶち抜く、それに続くようにスフェーンも空気弾を打ち込む、だが打撃がくるっこのまま攻撃か?いや一度かわせ、
「ヒバナ!私が抑えるからこのままトドメを!」
そうだ、今は仲間がいる!
回避の体制から攻撃に再び切り替え拳をかまえる
「これでトドメだ!スピニング!フレア!ストレート!」
火の渦が拳から現れ回転し、その体を貫いた
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます