第12話 反撃 其の一
「まずいな」
マラに助けを呼ばせてからもう1時間はたった、流石に俺でもやばい、あいつの攻撃は単純に針を生成して操るだけの能力だし、種族もゴブリンだが、地形操作を使っても貫通力が高いからかなり分厚い壁を作らなきゃならない、前方から針!壁を生成、今回は防御できた、壁を一回消してハンマーでしたから突き上げ
「喰らえアースブローワー」
突き上げと同時に地形操作で鍾乳洞を生成し連撃、敵がスキルを詠唱する
「スピアニング」
針が5本飛んでくる、凄まじい速さ、避けられねぇ
ガシャン!
その時突如黒い影が針を弾いた
「なんだッ!?」
敵の野郎もビビったらしい
「ダブルスラッシュ!」
ガシャァァン!
奴は針を出して防いだが、黒い影はお構いなしに、右、左、上、切り上げ、回し蹴り、よく見れば双剣を扱っている、本来、双剣はその特性上単調な攻撃になりやすいが、彼は凄まじい速度で攻撃している上にその太刀筋に迷いがない、
彼はバックステップを取ってこっちを振り向く
「何ボケっとしてやがんだ!?団長!?」
「あ、ああ」
彼の動きに魅入っていたが、やっと気づいた彼はロストだ、そして今の動きが噂に聞いた二刀流だ
「団長!カバーしながらでいいから状況説明を頼む!こっちはフローをレーゼ、スフェーンをヒバナに送った!」
みんなでポータル前の敵を蹴散らしてから来たが、思ったより酷い状況だ、
「わかった、こっちは分断されてそれぞれがそれぞれの固有スキル持ちと戦ってるところだ、それ以外は普通のゴブリンと戦ってる」
俺は剣を振りながら答える
「了解だ!」
ガン!
ムーンソルトで蹴り上げてから距離をとる、
「んじゃあとは援護を頼む、できるならうまいこと攻撃あわしてくれ」
再び突進、
「ダークソード、フレアソード」
左手のヒートブレイドに火を、ダークブレイドに闇を付与する
「言っておくがそこの針野郎、俺はまだ固有スキルも使ってねぇからな」
「グググ、」
どうやら知能はそこまで高くないらしいな
「サン・バイト!」
3連撃、このまま連撃に繋げるッ!
剣を右上、左上、右下、左下に剣を出し、今手に持っている双剣を突き刺してから4本の剣を1点に集めるように収縮、防具を来ている以上あまり切り込めていないが、少しでも食い込んだならそれで十分だ、
「これぐらいでくたばるんじゃねぇぞ、サンダー!」
放たれた雷が剣を伝って電流を奴の体に巡らせる、それと同時に地面が揺れた、俺は反射的に下がると、その瞬間地面からの岩が突き出て体を貫いた
「グハァ、」
奴はもう大ダメージを負った
「ナイス団長!」
俺は団長の方を向いて親指を立てた
「前を向け!あいつは高レベルの再生能力を持っている!」
「ウグッ」
咄嗟に後ろを向いて防ごうとしたが、防ぎきれず体に針が食い込む
「スイング!」
団長がハンマーで弾いて距離を取り、そのまま距離を詰めて戦ってくれている
「あっぶねぇ、もうちょい遅かったら死んでたぞ」
俺は針を体から抜いてHPをみると<217/1233>と表示されている、さっきのやつで内臓を破壊されたか、それとさっきの連撃中に数発くらったからそれと合わせたらダメージ量は大体1000冒険者である以上HPが1でも残っていれば事実上戦えるが、一応回復しておくか、
俺はポーションを飲み干す
「団長!できるなら俺と団長で交互に前に出てダメージを受けたら交代、ダメージを受けた方は下がって回復、前衛の援護って作戦なら間髪入れずに戦える!」
「了解だ!それで行こう」
となると、今は俺が援護の番だな、剣を出して団長の攻撃に合わせてストライクを打ち込むか、集中しろ、動きを追うんだ、、、、
複数の衝突音が鳴り続ける中、俺は意識を集中させる
「ここだ、ストライク!」
団長が数発叩き込むのと同時に剣を突き刺す
「ロスト!一旦変われ!」
「わかったよ」
俺はダークブレイドとヒートブレイドを持ち突進、新技の双剣スキルを試すか
「クロス・ストライク!」
突進技のストライクの派生系、この技は剣先を重ねてから突進する技、当然だが1本の剣で攻撃するより威力は高い、
突き刺してから横に手を開くように剣で切り裂く、
「クロス!」
再び切りつけ、奴が手を前に突き出す
「スピアニングバレル」
くるッ!
六発の球を手の周りに出したと思うと球を破裂させ、そこからさっきスピアニングを飛ばしてくる
ガシャン!
数発弾いた、だがすぐに別の針が飛んでくる、避けれねぇ、一回下がるか
「団長変われ!ってやべぇ」
あの野郎、三発ずつ俺らに使用して交代できなくしやがった、ならできることは、
「団長!作戦変更、同時攻撃だ!ダメージ覚悟で突っ込むぞ!」
「ああそうするしかなさそうだな!」
残りHPは700、数発もらったところで死ななきゃ問題はねぇ!
「合わせろ!1!」
一撃剣を飛ばす、団長も同じように地形操作で攻撃、
「2!」
大剣を出して振り下ろす、
「3!バラージ!」
剣を置いて、素手でラッシュを加える
「アースブローズ!」
ぶっ飛んだ先で団長が地面に叩きつける
「まだまだ行くぜ!」
飛んでくる針をかわしながら合図をする
「クロス!」
「アッパーブロー!」
奴の体が空中に飛ぶ
「スピア、レイン」
針の雨、やべぇ、盾を出してふせげ、ったッ
「ダークカッター!」
斬撃が飛び、奴の下半身と上半身を切り離す
「今だ!足場作れ!団長!」
「ぶっ飛ばす!」
空中にいるやつに届く範囲まで2つの坂を作る、そして落下してくる体めがけて
「クロス!ストライク!」
「アースブローズ!」
上からの叩きつけ、下からの刺突により貫かれた体は今、塵となって消えた
続く
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