Record NO.1 蛮族の宴

第11話 襲撃

向こう世界での対談から2日たった日のことだ今日、ポータルの開ける広場では国直属の冒険者が2人ほど警備をしていた、相変わらず高速道路の下の広場は少し薄暗く、人通りも少ない、だが今日は少しどこか不穏な空気が漂っていた

「なんでこんな誰もいないようなところで警備しなきゃならないんだ?」

「仕方ないだろう?それに給料はいいんだから、ちょっとぐらい我慢しようぜ」

そういうと冒険者は少し黙って考えた

「あぁ、そうするよ」

だが、その直後、2人の背後にポータルが現れ1人の冒険者が現れた

「どうなって、、」

咄嗟に武器を構えた、しかしもう1人がそれを遮って冒険者に近づく

「いや待て、あんた大丈夫か?」

その冒険者は身体中傷だらけで、血を吐きながらこう言った、

「君、冒険者、だろ...?頼む..オイラの仲間を助けてくれ..ロストを..呼んでくれ..」

そう言うと、倒れ込んで気絶した、


数十分後


「おっ、意識戻ったか?マラ?」

ポータルから現れた冒険者はマラだった、そしてその直後、かなりの重傷をおっていたので、すぐに病院に運ばれ、治療された

「ロスト、頼む!」

マラは目が覚めるとすぐに起きあがろうとするが、俺はそれを制止する

「待て、話は聞いてやる、それに俺たちはもう仲間だ、そうだろ?」

「そうですよ」

「うん」

フローもスフェーンも同意する、

「なら、助かる、オイラたちは今日、前に言ってた敵の基地のゴブリンに襲撃されたんだ、しかも固有スキル持ちが3人いる、レベルも40近くあってこっちより高い、ロスト達のレベルは?」

パーティの表示からみんなのレベルを確認する

「今は全員20だ、ダンジョンに行く準備もしてたからすぐ行ける」

「政治家の人たちも何とか説得したので問題ないです」

「だから早く行かないと」

「じゃああとは俺たちに任せな、」 

そう言って振り返り、ポータルに向かおうとするとマラも立ち上がった

「オイラも行く、オイラが頼んだのに何もしないのはいやだからな」

、、、

「いいけど、無理はするなよ、一応怪我人なんだからな」

「わかってる」

そして今度こそ病院の外に出た、

「急ぎなんだよな?」

「うん」

「なら、」

俺は5本いただいたスチールソードのうち4本を出し、地面に水平になるように浮かせる

「乗れ」

「はい?」

「乗るんだ、この剣の上にこうやってスケボーみたいに」

俺は剣の上に乗って見せた

「それでどうするんですか?」

「こうするんだよ」

俺は剣を操作して移動する

「わかった」

マラは特に気にせずに乗る、そしてフローとスフェーンも慎重にではあるものの乗った

「ぶっ飛ばすから振り落とされるなよ」

俺は少しかがむと全速力で移動した

後ろでスフェーンが悲鳴をあげているが、着いてきてはいる

移動を開始してから10分も立たないうちにポータルがある広場の目の前まで来た、何かポータルの近くにいる、またゴブリンか?たぶんそうだな

「ゴブリンがいる、先手は俺が打つからサポート頼む」

「わかった」

まずジャンプして上をとる続けてダークブレイドを出して上段に構え敵の集団の真ん中に飛び込む

「フォールズ!」

今ので数体蹴散らした、続けて水平に剣を構える

「ターンスラッシュ!」

回転斬り、他のみんなもきてるな、もうスチールソードは回収できる、回収するか、ポータルは、左、道切り開いて突っ込むか

左手を突き出す、そして回収したスチールソードを5本左手の周囲に出し、同時に技を放つ

「ストライク!」

放たれた剣は散弾銃の弾丸のように飛び、敵を貫き、道を切り開く

「お前ら!ポータルまでの道は作った!俺はあらかた蹴散らしてくから、早くいけ!」

「何言ってるんですか!?みんなで倒してから行きましょうよ」

「私たち仲間でしょ?だったら私も戦う」

フローもスフェーンもマラも、もう近くにいる、俺は頭を手で抑えて少し悩んだが、すぐに決断した

「あーもうわかったよ、お前らはそう言い出したら聞かないからな、んでもやるなら、全員潰すぞ」

「「「了解!」」」

3人とも同時に返事をする

「ダークソード」

俺は剣に闇に包む、それと同時に、背中にスチールソードといくつか別の武器を浮かせる

「カッター!」

斬撃を飛ばして切り裂く、続けて刀を抜くようにダークブレイドを構え、攻撃に繋げる

「スラッシュ、」

そのまま反動で回し蹴りをいれ、蹴った直後に剣を飛ばす地面に着く前に剣を足場に跳躍、スチールブレイドを4本出して地面に剣先を向け、同時に

「フォールズ!」

剣が落下し、敵を真っ二つにするのと同時に俺は空中で盾を足場にして空中に止まっていた俺は下の剣に連続で技を使用させる

「ターンスラッシュ」

その剣は落下地点にいた敵だけでなく周囲の敵まで八つ裂きにした

「さてと、短文の詠唱ではあるが、お前たちには十分だろ」

俺はこの前習得した短文詠唱のスキルを使う

「絶望の底へ誘う闇よ、今その力を我に与え新たなる敵に闇より黒く、光すらも届かぬ絶望に叩き堕とせ」

俺は今持っている武器を全てだし今までで一番力をこめて技を放つ

「フォーリング・オブ・ディスペアー」

自身の周囲が闇で覆われ、それが瞬く間に広がると同時に的に元すごい重圧を与え動けなくする

「終わりだ」

闇と共に飛んだ武器は今この戦いに舞い降りた悪魔のように敵を殺して、殺して、殺し尽くした


続く







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