第8話 レイド
「ロスト!僕たちのこと!」
「忘れないでよね!」
スフェーンとフロー、来てくれたのか
「ったく、忘れるわけないだろ!つーかおせえっつーの!」
つい笑いながら答えてしまう。
動ける、足も治ってきたな、
「こっから巻き返すぞ!フロー!スフェーン!」
「了解!」
「オーケー!」
とりあえずヒートブレイドとリーフィーダースを回収してスフェーンとフロー合流、二人と顔を見合わせて頷く、二人ともわかってくれてるな
俺はゲケルの右足を、スフェーンは左足を目指して走る、瓦礫があるから少々走りずらいが、むしろ瓦礫によってゲケルに見つかりにくい、よし、足までこれた
「スラッシュ!」
すれ違いざまに切りつける、スフェーンも向こうを攻撃している、連携は取れてるな、
リーフィーダースを地面に突き立ててUターン、ヒートブレイドの先端を向けて
「ストライク!」
刺さった、そのまま剣を突き立てながら登る、足の付け根まで上がったところで一度離れるが、地面につく前に盾を出して足場にし、再び跳躍、胸部分に向けて攻撃を放つ、「フレアカッター!」
斬撃、命中した、落ちる、いやまだだ
「スフェーン!頼む!」
「わかった!ウィンドノヴァ!」
爆発でもう一度上に飛ぶ、この距離なら今度は直接届く!
「クロス!」
ドンッ!
胸部を蹴って下がる、左手を伸ばして伸ばした左手のにリーフィーダースを添えて弓を打つように構える、その剣の先端をゲケルの眉間に向ける
「テメェは何度同じ手を食らったらわかるんだ、ロスト?」
棍棒をまた空中にいる俺に叩きつけるきだ
「それはこっちのセリフだぜ」
「アクアカッター!」
フローが斬撃を放ち、再びゲケルの腕を切り落とす、
「バカはそっちだ、ゲケル、ストライク!」
直撃、眉間に命中、刺さったがまだ生きてる、ひとまずリーフィーダースからツタを生やして固定、
「抜けぇねぇ」
ゲケルは剣を抜こうとするが抜けない、うまく固定できた。
「なるべくしたくなかったんだが、やるしかないか」
ゲケルが何かする気だ
「くるぞ!」
「ポータル・オープン」
ポータルが交差点の道を塞ぐように複数開く、そしてその中から大量にゴブリンが溢れ出てくる
「こりゃまずいな、フロー、スフェーン、そっちの二つのポータル頼めるか?」
3人背中合わせにして構える
「なんとかしてみます」
「う、うん」
、、、、
「ロストは大丈夫なんですか?」
「なんとかする、今までで一度きつい状況だけどな」
「わかった、でも死なないでね」
「そっちもな」
「いくぞ!」
リーフィーダースはゲケルの眉間にある、かわりに始まりの剣を出して左手に持つ、
「久しぶりだけどよ、力貸せよ、始まりの剣」
ゴブリンの数は、ぱっと見で30はいるか?いや、どうせまたポータルから出てくるだろうな、だったら気にせず片っ端から潰していくしかないな、
鎌を取り出し、投げながらマジックウェポンズで回転させ技を発動する
「ガバイト!」
正面にゴブリンをほとんど切り裂いて道を切り開き、その後にはレコードの山ができた
「ゲケルまでの道は開けたな、いくぜ」
走って突進、横からゴブリンが迫ってくるが、マジックウェポンズで薙ぎ払って食い止める、そうこうしている間に到着、やるか
「ダブル・スラッシュ!」
もう一度同じ攻撃だが命中はした、次は前と同じように飛んで上に登ることは厳しいだろう、ゴブリンがいるからだ、ならば
「スピラー」
本来は剣先を相手に向け、その剣先を中心に回転して攻撃する技、効果を見た時は1対1のとき使えるのだろうかこんな技、と思ったが、マジックウェポンズを使えば螺旋状に上昇しながら攻撃できるし、武器が増えれば上から武器を撒き散らして攻撃できる
始まりの剣を逆手に持ち変えゲケルの足に突き刺し、さっき言ったように螺旋状に上昇しながらゲケルの足を切り裂く
ゲケルの唸り声が聞こえる、ダメージが蓄積されてきたようだ
腰まで上がれた、ここからはゲケルの手が届くから気をつけなければならない
案の定拳が飛んでくる、かわせるか?、今回はいけるな
盾を出して足場にし少し跳躍、飛んできた拳の上に乗り、腕を駆け上がって顔まで到達、
顔面を少し切りつけ、突き刺したリーフィーダースを叩いて押し込む
「サン・バイト!」
そのままゲケルの肩から飛び降りる
今の攻撃でリーフィーダースがさらに奥へと食い込む
「もう万策尽きたのか?ゲケル!」
「いやまだだ、お前こそ、さっきから同じような攻撃ばかりじゃないか」
「パット・キッカー」
下から攻撃!?膝蹴りか、今度はかわせん、ならばこちらも
「黙って受けるわけねぇよなぁ!!いくぜ!」
「「フォールズ!!!」」
複数の武器を出して落下攻撃
ガシャァァァァン!!!
轟音、向こうもかなりダメージが入ったがこちらもまずい、今の攻撃で手が痺れた、
「ロスト!やばいです!」
「こっちもきつい!」
ゴブリンの数がじわじわと増してきている、俺の落下地点にもかなりの数だ、
「フレアノヴァ!」
着地できるだけゴブリンを倒してそこに着地
、剣を水平に構え、
「スピン!」
回転斬り、薙ぎ払った、まだまだ押し寄せてくる、処理が追いつかない、
「くっ」
ゲケルの足が迫ってくる、仲間のゴブリンごと潰す気か?
「おい!ゲケル!あんた仲間もろともやる気かよ!?」
「ふん、所詮はまともに会話もできんモンスターども、変えはいくらでもいる!情けなどいらん!」
「クズが」
攻撃は急いでかわす、足が地面についた衝撃で吹き飛ばされるが、なんとか抑え込む
次は棍棒か!?
「ブロード」
くるッ!
「広範囲の衝撃波攻撃だ!!防御するか空中に飛んで回避しねぇと下手すら致命傷だぞ!」
フローもスフェーンも咄嗟に回避する、俺も剣を足場にして上昇、
ドグォォォォォォン!!!
グッ、やばい、、、!?何かくる、ゴブリンの反応じゃなんだよ次は?
「ロストさん!連れてきましたよ!冒険者をいるだけ!」
さっき逃した二人の冒険者だ、20人ほど冒険者を連れてきた!行けるかもしれない、
「テメェら!周りはゴブリンだらけだ!ゴブリン程度なら倒せると思うが、あのデカブツの攻撃には注意しな!レベルが不安ならそこらのレコードを割ってレベル上げろ!わかったら、レイドバトルと行こうじゃねぇか!!」
「「「了解!!!」」」
自分にも意外とリーダーシップがあったことに驚きつつも希望が見えた、さっきゲケルが叩きつけた棍棒に乗り、腕を登る、直後腕に剣を突き刺し、魔法を放つ
「サンダー!」
電流がゲケルの腕を伝ってダメージを与える
「スフェーン!フロー!二人とも固有スキル習得って12レベルだよな?」
「はい」
「そうだけど?」
「なら片っ端からレコード割って固有スキル習得するんだ!、そしたらまだ打開できる!」
「それまではどうするんですか!?」
「俺と他の冒険者で押し返す!だからさっさと用意しろ!」
「わかった!」
「了解です」
「さてと、もう一無茶させてもらおうか」
ヒートブレイドを振り下ろす
「フレアソード、アイスソード」
ヒートブレイドには炎を始まりの剣には氷を付与する
「ほう、おもしろくなってきた」
「俺もそう思ってるよ、ゲケル」
ゲケルが棍棒で攻撃、今回はかわせない、
盾を出して時間稼ぎ、そのあと大鎌、大剣、槍、杖を出して支えにして防御、
時間稼いだ間に脱出、迫ってきたゴブリンを
「スラッシュ!」
薙ぎ払い、後ろからも来たが、
バン!
「ロストさん!俺らもいるんですから頼ってくれていいんすよ!」
「ああ、ありがとよ」
手を振って返す
そうだな、一人で戦ってるわけじゃないんだもんな、もっとみんなを頼ってやんねぇと
いくつか武器を出して先端を自分を中心に4方向に、
「ストライク!」
蹴散らしたが、まだ他のところからくるならば、ストライクを放ったまま空中で止まっている武器を自分の周りをぐるぐる回転、
ゲケルの蹴りが飛んでくる、
「アイスカッター」
足にダメージ、戻ってきたところにヒートブレイドを打ち込む
「ロスト!危ない!」
ドゥオゴン!
スフェーンの声、それと、血の雨、上を見上げると削られたゲケルの腕がある
「スフェーン何をしたんだ?」
「固有スキル、私の技、エアーズコントロール
空気を操るスキル、その空気を操って風圧で削り取った」
「やばくね」
咄嗟にそう声が出た
「フローも同じくらいやばいよ」
「アクア」
魔法を発動したようだが魔法が来る様子はない、どうしたんだ?
「アクアブレイク!」
水の塊がまるで大砲の弾のように飛んでいき、ゲケルの棍棒を破壊、
「嘘だろ」
「フローはアクアオペレーター、水を操る能力、水がないと使用できないけど、その分威力は私より上だよ、たぶん」
「上じゃなかったらスフェーンが強すぎる」
「それもそうだね」
「ならいくぞ」
フローはもう水で攻撃を開始している
スフェーンは空気を固めて足場にし、それで接近戦を仕掛ける気か、
「なら俺は、おいみんな!デカブツは俺ら3人でぶっ飛ばす!みんなはゴブリンを頼む!」
みんな返事をする暇はなかったのか頷くだけだったが理解はしてくれたようだ
俺も剣を出して上に登り、盾を横に出して蹴って接近、すれ違いざまに首に切りつけもう一度盾で切り返し、叩きつけ攻撃で後頭部に一撃、拳がまた来るが、
「スフェーンナイス!」
「どうも」
スフェーンが空気のクッションで防御、
振り向いてきたゲケルの頭に叩き込む、
「行けるぜ!」
「クロス!」
「エアーバレット!」
「アクアバレット!」
斬撃、空撃、水撃がゲケルの眉間に刺さったリーフィーダースを押し込み、今ゲケルの頭を貫通し、破壊した、そして地面に着地してこう呟いた
「俺たちの勝ちだなゲケル、」
ザーザーと血の雨が降り、残ったのは数々のレコード固有スキルビゲスト・スモーレストのレコードと、ゲケルの習得していた固有スキル以外のスキルが保存されたレコードが残された、俺はそのレコードを持ち上げ、固有スキルの方はストレージに入れ、普通のレコードを割った
『レベルアップ』
「これで俺たち15レベルだな」
続く
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