第5話 暗殺の刃

「スフェーンさん!起きてください!」

フローの声が聞こえる何かあったのだろうか

「何?フロー、どうかしたの?」

何やらかなりあわてている様子だ、

「敵襲です!、ロストが襲われてます」

そのとき、フローは索敵スキルが発動し、ロストが戦っているのとはまた別の敵が現れたことを察知する、

「アクアレーザー!」

水がフローの杖から飛び出し、敵の体を貫く

その敵はコウモリのような見た目だが、かなり大きい上に何体かいるのがわかるそしてその名は

「バイ・バットですか、スフェーンさん、こっちは僕に任せてください、窓の方からも敵の反応があったのでスフェーンさんはそちらを警戒してください」

「わかった」

そういうと、フローはコウモリを引き付けて廊下へ出て行った

、、、

何か刃物が空を裂く音がする、槍を音のする方に向け、回転させる

「ガシャン!」

ナイフを弾いた、そして窓の方を振り向く

「そろそろこっちも始めようかな」

「奇遇だな、俺もそのつもりだ」

窓の方を見ると、窓枠に座った青年がいる、どうやら投げナイフを飛ばしてきたのは彼らしい

防御の体制を取り、様子見で魔法を放つ

「ウィンドノヴァ!」

爆風が起こる、ダメージはあまり無いように見えるが、様子見のつもりだったので問題はないだろう

「こっちからも行くぞ」

ナイフを指に挟んで構える

「スロウ・ストライク」

ナイフが一直線に飛んでくる、槍を回転して弾く、そのまま槍を相手に向けスキルを放つ

「ストライク!」

かわされる

「遅いな、スランド・トライク」

8本のナイフが宙を飛び、こちらを囲うようにして飛んでくる、槍だけではかわしきれない、ならば

「ウィンドノヴァ!」

爆風を床に叩きつけ、ナイフを爆風ではたき落とす、これならいける

「ほう、意外とやるんだな」

「女だからって舐めないで欲しいんだけど」

魔法を再び打てるように構える

「そりゃあ悪かったな」

向こうもナイフを構える

「なら、手加減はなしといこう」

変に挑発しちゃったかな

「スランド・ストライク!アンド、スロウ・ストライクッ!」

さっきの直進で飛んでくるナイフに加え、全方位からもナイフが飛んでくる、だが

「ウィンドノヴァ!」

槍を地面に叩きつけるのと同時に魔法を放つ

そして体ごと回転し槍を叩きつける、槍、棍系統の初期スキル

「ブロウ!」

強打、片手で防がれたがダメージはそこそこ入った、しかしそれと同時に左肘に激痛が走る

弾き飛ばしたはずのナイフが肘に刺さっている、確かにあの時魔法で弾いたはずなのに

「驚いたか?そのナイフは反射するんだ、遮蔽物や床、壁に当たった時にな」

確かにそれなら、弾いたのにも関わらず、跳ね返ってきたのに説明がつく、となると一度魔法で弾いたとしても油断はできない

「もう一度行くぞ、スランド・ストライクッ!」

再びの全方位攻撃、今度は槍を横に向け突進する

「ブロウ!」

そしてナイフを弾いてできた隙間に飛び込み、奴の懐に飛び込む

「ブレイブ」

ナイフを持って振り下ろしてくる、避けなくては、いや、この距離ならダメージ覚悟で叩き込むしかない、左手を腹に押し付ける、それと同時に刃がこの体を切り裂くことを覚悟したが、それより先にどこからともなく現れたダガーがやつの右手を切り落とした

「ウィンドノヴァ!」

暴風が荒れ狂う、暴風の中、彼女には似つかわしくないほどに、派手に、鋭く、荒れ、舞い、HPバーを全損させる、そして残されたレコードは月の光によって照らされていた、そしてあのダガーはロストのものだったのだと、そう気づいた


、、、敵の数は3体、どうやら生産系や、索敵、隠密などのスキルは熟練度が上がることでできることが増えるらしいのだが、ついさっき索敵スキルの熟練度が上がったおかげで

自分のレベル±2までの相手のレベルとHPがわかるようになった、そしてバイ・バットのレベルは7、僕より一つ上、それが3体、魔法を使って距離を取れるとは言え部が悪い、ひとまず魔法でHPをどの程度削れるか試してみるしかない

「アクアレーザー」

羽に命中、HPバーを2割ほど削る、さっきスフェーンさんが居たところで打った時はわからなかったが、そちらは3割ほど削れている

「意外と倒せるかもしれませんね」

「キィキィ!」

コウモリの頭の上に[超音波]と表示される

攻撃が来るッ!

「キィィィィィィィイ!!」

甲高い鳴き声が響き渡る、そして混乱のデバフ、三半規管がやられたのか、体がうまく動かせない

「くっ、アクアノヴァ!」

魔法を放つが混乱状態のせいでバイ・バットの羽を掠めただけだ、幸い、混乱状態には持続ダメージを受けることはない、バイ・バットが体当たりしてくる

「かわさないと、」

体を傾けて避けようとするが、少しだけダメージを食らってしまう

「はやく攻撃して終わらせなくては、アクアストライク」

今度は頭に命中、HPを全損させる、まず1体、続けて杖を構える

「アクアノヴァ、アクアレーザー!」

爆破でダメージを与えてよろめいた所に魔法を放つ、

[超音波]

「キィィィィィィィイ!!!」

またあの技、こちらもHPの3割程度を削られた、あと2体の内片方はHPを半分削っており、もう1体は爆発を掠っただけなので1割しか減っていない、もう一度突進が来る、今度は交わしきれずダメージを受けてしまうが

「やられただけで終われないですよッ!」

杖を叩きつける、ふらついて倒れそうになるが、そこまで問題ではない

「アクアカッター!」

新技、水を刃にして放つ魔法、今の攻撃で羽を切り裂いた

「アクアトラップ」

アクアトラップは地面に踏んだ際にその属性を撒き散らして爆発するトラップを仕掛ける

それを落下地点に設置した、

爆発音が鳴り響き、2体目を倒す

残り一体、1歩踏み出して今度はこちらから距離を縮め、杖を突き出す、その距離僅か10センチ、

「貫け!アクアレーザー!」

最後の1匹、その頭部を流水が貫き、その生命をそこで絶たせた


数分後


「ロスト、スフェーンさん、大丈夫ですか?」

スフェーンは傷を治したが、ロストは床に座り込んでいる

「大丈夫だけど、動けない、」

スフェーンがウィンドウを取り出す

「薬作れるかもしれないけど、何のデバフ?」

「いや、大丈夫だ、麻痺だけど、あと15秒で切れる」

さっきからロストは何とか体を動かそうと足掻いている

「本当に大丈夫ですか?」

ロストが立ち上がる

「大丈夫だ」

「ならいいんですが、早いとこ状態異常耐性のスキル取らないとですね」

「そうだね、それに解毒ポーションも作っておかないと」

「となると、素材がいるな、今は検討もつかんが」

、、、

「ロスト、一つ聞いてもいいですか?」

「なんだ?」

「壁の穴、どうするんですか?」

「見なかったことにしろ」


続く


ステータス

ロスト:レベル8

HP593MP84 力107 素早さ121防御88 魔力99

装備 ヒートブレイド、始まりのガントレット、始まりの胸当て、始まりの脚鎧、同じく始まりの膝当て、肘当て、肩パッド

固有スキル マジックウェポンズ

使用可能スキル

スラッシュ、ストライク、クロー、ブレイブ、クロス、打突斬、サン・バイト、ソニックバイト

魔法

フレア、サンダー、ヒール、カッター、レーザー、フレアカッター、ダーク、アイスレーザー

パッシブスキル

鍛冶スキルレベル1、再生レベル1


フロー:レベル8

HP472 MP128 力81 素早さ92 防御69 魔力132

装備 旅立ちの杖、旅立ちのローブ、旅立ちのブーツ、グローブ

固有スキル 未修得

使用可能スキル

ブロウ

魔法

アクア、アクアレーザー、アクアノヴァ、アクアカッター、アクアトラップ

パッシブスキル

アーティファクト作成レベル1、索敵スキルレベル2


スフェーン:レベル8

HP602MP 74 力90 素早さ114 防御137 魔力98

装備

旅立ちの槍、旅立ちの革鎧、旅立ちのグローブ、ブーツ

使用可能スキル

ストライク、ブロウ、ブレイブ、スランド・ストライク

魔法

ウィンド、ウィンドノヴァ、ウィンドランス

ウィンド、カッター

パッシブスキル

ポーション作成レベル1

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