お題【ありふれた宇宙船】、【時の箪笥の中】、【つぐむ】

困ったことに、箪笥の中がどこかに繋がってしまった。

何度も開け閉めする。何回目だろう、宇宙船がありふれた光景が見えた。たくさんの宇宙船がこちらに交信を試みている。

「時を超えた存在か、あなたは」

それはきっと僕ではなく、この箪笥だ。どう答えようか迷って口をつぐむ。

さわれるだろうかと気になって手を伸ばせば攻撃された。慌てて箪笥の引き出しを閉める。

困った、着替えどうしよう。

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