お題【硝子の結晶】、【失われた天上】、【あたためる】

この世界は鳥の卵から生まれた。世界を生み出せるほどの大きな鳥だ。

卵は三つあった。そこから天上と地下、それからこの地上が生まれた。

けれどある日、天上世界は失われてしまった。なぜかって?それは長い話だからまた今度。

ともかく失われた天上は硝子の結晶になった。大きな鳥はその結晶を卵のようにあたためる。今も、ずっとね。

いずれ硝子の結晶も卵のようにひび割れて、また天上世界が生まれるそうだ。

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