【200字小説短編集】小さく灯る

お題【翼ある詩】、【災いを招く】、【払う】

詩には翼が生えている。そうしてあちらこちらに飛び回り、さまざまなものを与えてくれる。

ちょっとした幸福、幸運、微笑み、それだけじゃない、悲しいことに不運や災いを招くような詩もあったりする。

僕のところにやってきた翼ある詩は悲しいことに、後者だった。最初は受け取らないように手で払っていたのだけど、なんだか気の毒になって受け取ってしまった。

僕を憂鬱にする不吉な言葉。ああ、災いってなんだろう。